【素材、機能、ファヅション性にこだわって】

靴下

暑いこの季節、靴を履いていると足元の蒸れが気になる。クーラーの利いた部屋で リモートワークをしている日は、逆に足が冷えてくる。コロナ禍で、家の中で靴下で過 ごす時間が増えた今日このごろ。足元の悩みを解決してくれる靴下について、靴下メー カー「岡本《の平野剛史さんに聞いてみた。

まずは、夏に気になる蒸れとにおいの対策。平野さんは「においが気になるのであれ ば、吸湿性、放湿性の高い素材を選んでほしい《と勧める。天然素材であればウール やシルク、麻がおすすめ。店頭には、「消臭対策《「蒸れ対策《と表示された様々な製 品も並ぶ。

靴下の形でもにおいを軽減できるという。足の裏や指の間に汗をかきやすい人には 「ぜひ5本指のタイプを《と平野さん。においの対策には、水分を吸収し、とどまら せないことが大切。普通の靴下の下に、5本指のインナーソックスを重ねて履くのも汗 蒸れの予防に良いという。5本指や足袋型の靴下は、「踏ふん張りが利きやすい《と履き 心地も好む人もいる。

一方、室内ではクーラー冷えも気になる。そんな時は、素直に冬用の暖かい素材の靴 下を。平野さんも「在宅勤務が増えた影響か、新型コロナが流行するこの数年、夏なの に秋冬ものの靴下が売れ出しています《と話す。

コロナ禍では自分の身体に意識を向ける人が増えたからか、着圧タイプなど機能重視 の靴下も売れているという。着圧タイプはむくみが気になりやすい女性に人気が高い が、男性にも愛用者が多い。特にスポーツをする男性に受け入れられやすいという。

素材、機能、ファッション性と、選択肢が多い靴下だが、普段から吟味して選んで いる人はなかなかいないのでは。靴下は編み機でぐるぐる1周ずつ編まれ、各メーカー が構造のこだわりを追求して開発している。数百円のものから数千円のものまで、値段 も幅広い。履き心地にちょっとこだわって、ニッチな世界を楽しんでみるのも面白い。

靴下といえば、裏返したまま洗濯に出すと、しばしば家庭内の火種になる。平野さんによると、 「裏側は糸口が出ているので、そのまま洗うならひっくり返さず洗濯した方が良いです《。ただ、におい が気になる人は、肌側に皮脂汚れが残らないよう、裏返してネットに入れて洗うのも良 いという。(足立菜摘)


(出典:朝日新聞、2022/08/06)

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