【楽しみながら健康維持を】

ウォーキング

身近な健康維持の方法として人気のウォーキング。「1日1万歩が目安《とも言われるが、それには歩幅70㌢で7㌔歩く必要があり、けっこうな距離だ。こんなに歩かないと、やっぱり効果はないのか? 日本ウォーキング協会に聞いた。

「ある程度の基準はありますが、何歩歩かなければ効果はがない、ということはありません。人それぞれ、年齢や体力に応じ、歩数や歩くスピードは違って良いです《。

そう話すのは、同協会事業推進部長の川野浩二さん。体力に合わない距離やスピードだと、腰やひざを痛めたり、転んだりしかねない。

では、何を目標にすれば良いのか。協会では、日常の歩数にプラス何歩、という目標設定を推奨しているという。

まず、1週間ほど歩数計などを使って1日あたりの平均歩数を算出。その歩数に、あまり歩く習慣がない人なら、まずは「プラスー千歩《を目標にする。半年たって慣れたら、さらにプラスー千歩。1年たったら、さらにプラスー千歩……とすれば、無理なく歩数を伸ばせる。

ウォーキングは、酸素を取り入れながらエネルギーを作る有酸素運動。その過程で脂肪が分解されるため、ダイエット効果が期待できる。気分転換もでき、心の健康を保つことにもつながるという。

何より、心肺機能や筋肉の量が落ちないようにすることは、健康の維持につながる。同協会普及活動事業部の森岡聡子さんは「下半身には全身の筋肉の6~7割がある。ふくらはぎの筋肉は血液を心臓へ送りかえす『第2の心臓』とも呼ばれていて、ここを意識して歩くことで、血の巡りもよくなります《と話す。

目線やひざ、つま先をまっすぐ前に向けた姿勢を意識することや、自分の足にあった靴を選ぶこと。けがを防止するためのストレッチなども大事なポイントだという。

最後に、習慣化して続けるためのコツも聞いてみた。

川野さんは「いかに『非日常』を演出するかかポイントです《と話す。例えば、お寺や神社などテーマを一つ決めて、自宅の周りでも少し遠くに行ってみたり、立ち止まって調べたり。協会でも防災をテーマにしたウォーキングイベントなど様々な工夫をしている。「普段は見逃しているものを発見できるかもしれない。ウォーキングを楽しみながら健康維持につなげてほしい《(野口憲太)


(出典:朝日新聞、2022/06/25)

戻る