【お酒がわりに自宅で手軽に】

ノンアルカクテル

コロナ禍でお酒を飲む機会が減っだけれど、気分転換にいつもとは違うものが飲みたいI。そんなとき、自宅で手軽に作れるノンアルコールカクテルを、フリーのバーテンダーの村田紘子さんに教わった。

村田さんは「以前は車の運転や病気などで『仕方なく』ノンアルコールを飲む人が多かったが、最近は健康のためにあえてノンアルを選ぶ人も増えている《と話す。ノンアルカクテルを指す「モクテル《という言葉も聞く。まねるという意味の「mock《と「カクテル《を合わせた造語だ。

まずは道具から。シェーカー代わりに筒形のふたつき食品保存容器を。容量は500ml程度で、ふたがきちんと閉まるものを選ぶ。それから、果物やハーブをつぶすすりこぎ槹、計量カップと計量スプーン、茶こし。混ぜるための柄の長いスプーンや、氷をつかむトングもあればよい。

グラスはあるものでいいが、「カクテルグラスやロックグラスなど、高価なものでなくてもグラスが違うと見栄えします《。氷はスーパーやコンビニで売っているものを使ったほうがおいしくできるという。

ポイントは、アルコールを使って昧に奥行きを出せない分、ベースとなる炭酸水やジュースに果物やハープを組み合わせて深みを出すことだ。果物は夏なら桃やスイカ、冬ならかんきつ類もおすすめ。ハーブはバジルや大葉も使える。

おすすめの2種類の作り方を教わった(いずれも1杯分)。最初にパイナップルとショウガのモクテルから。材料は、ショウガ薄切り4枚、パイナップル110g、グレープフルーツジュース60㎡、個包装のガムシロップー個(12g)、氷は適量。

ショウガを容器に入れ、すりこぎ棒でよく潰す。パイナップルも加えて形がなくなるまでしっかり潰す。グレープフルーツジュースを加え、味を見ながらガムシロップも半分から3分の2ほど加えて混ぜる。少し甘めが目安。容器の半分の高さまで氷を入れ、ふたをして5~10秒シェークする。氷が入らないよう容器のふたをずらし、茶こしを使ってカクテルグラスに注ぐ。

パイナップルを小さく切ってカクテルピンに刺して飾るとおしゃれ。カクテルピンはお弁当用のピックで代用できる。

次はミントとローズマリーのモクテル。材料は、ミントの葉を片手でふわっとひとつかみ分、ローズマリーの枝2本、トニックウォーター適宜、ライムの薄切り1枚、氷を適宜。

容器にミントの葉とローズマリーの枝1本の葉をちぎって入れる。トニックウォーター30ml(大さじ2)を加え、すりこぎ棒で上からとんとんたたく。トニックウォーターに香りが移ったら、茶こしを使って背の高いグラスに注ぐ。グラスの八分目まで氷を入れ、氷の隙間からトニックウォーターを注ぐ。底から静かに全体を混ぜ、ライムとローズマリーの残りの枝を飾れば出来上がり。トニックウォーターに含まれる炭酸のシュワッとした爽快感が失われないように、氷の隙間を縫って注ぐのがコツだ。

このほか、シナモンなど様々なスパイスを配合した「クラフトコーラ《のシロップを使ったモクテルもおすすめ。クラフトコーラシロップ30ml、ペットボトルの無糖紅茶・リンゴジュース各90mlを混ぜれば「アップルパイ眛《が楽しめるという。

酒造メーカーもノンアルに力を入れる。サントリーは梅酒テイスト飲料「まるで梅酒なノンアルコール《のサイトで「オリジナルカクテルレシピ《を公開。大葉を添えたソーダ割りやノンアルビールを加えたカクテルを紹介している。(沼田千賀子)


(出典:朝日新聞、2022/03/26)

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