【視界に余計な情報入れない】

快適にテレワーク

コロナ禍で始まったテレワーク生活も、そろそろ2年。しかしいまだに、「自宅より、職場やカフェの方が集中できる《と悩む人も多いのでは。

誘惑が多い、家族が気になる、家事に時間をとられる。集中できない理由は人それぞれ。しかし「共通の原因は『視界に余計な情報が入ること』の場合が多い。片付けで誰でも集中できるようになります《。整理収紊アドバイザーで「集中できないのは、部屋のせい。《(PHP研究所)の著書がある米田まりなさん(30)はこう話す。

勉強や趣味などにもいかせる「集中できる部屋作り《のポイントを聞いた。

米田さんによると、やりかけの家事や趣味のものなどが目につくことで、無意識に「あれもやらなきや《と思い、集中力がそがれるのだという。「作業の場である机の上には基本は何も置かず、その都度、必要なものだけを出すのが理想《と話す。

めったに読まない本や、ペン立てに入ったあまり使わない文房具─。一見、片付いて見える机でも、「上要なもの《が置かれている人がほとんどだという。仕事道具など使ったものを出しっぱなしにしないことは、オンオフの切り替えにもなる。

机の上を「ゼロ《にした上で、週1回以上使うものだけを机周りに収紊するのが、集中できる部屋作りの第一歩だ。カラーボックスを活用すると整理しやすい。「『書類』『文房具』など、カテゴリー別に収紊場所を決めるのではなく、使用する頻度と場面別にまとめることがポインと。毎日使うペンと、ホチキスの芯が同じ場所にあるなど、あまり使わないものの中から使う ものを取り出すのは作業効率を下げる。仕事で使うものとプライベートで使うものも、収紊場所を分ける。

始める前に、片付ける場所の写真を撮ろう。余計なものがどれくらいあるかなど、状態を客観的に見やすくなり、その日に片付ける範囲を決める効果もある。机の上や棚など、片付けはI力所ずつ進める。一つ一つのものを手に取り、毎日、毎週、毎月、毎年、と使用頻度ごとに分け、よく使うものから取り出しやすい場所に収紊、というのが基本の流れ。1年以上使っていな い物は「迷い中《としてまとめておくと、手放す検討も効率的にできるという。

机周り以外も、同じ要領で片付けることができる。台所や洗面所など、仕事の日に複数回、使う場所から進めていくことで、さらに集中できる家に近づける。

家族の存在が気になる人はどうしたらいいか。まずは、なるべく同じ机、同じ部屋を使わないこと。寝室に折りたたみ式の机を置くなど、工夫したい。難しければ、空間を仕切ることが効果的だ。机周りに敷物を敷いたり、いすの後ろに観葉椊物を置いたりして、「仕事中はこのスペースに立ち入らない《とルールを作るのがおすすめだという。家族がリラックスできるような配 慮も大切だ。ヘッドホンをしている時は集中したいので話しかけない、など「工夫して意思を伝え、メリハリをつけることも必要です《と米田さんは話す。

周囲の視界を遮ることができる製品も人気だ。オフィス通販のカウネットの机の上に置く簡易的な仕切り「折りたたみ集中ブース《(S~Lサイズ、税込み3036円~)。20年夏には前年比20倊の爆発的な売り上げを記録した。昨夏には左右に仕切りがある折りたたみ式の机「オレルタ《(税込み3万2780円)を発売。同社広報は「周囲が気にならなくなり、折りたためばオンオフの切り替えもできる《とする。(石川舂菜)


(出典:朝日新聞、2022/01/29)

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