【1秒で別人変わる自分楽しむ】

似合う眼鏡選び

コロナ禍でオンライン会議が増えるなか、画面に映る自分の顔をよく見るようになった。すると気になるのが、眼鏡だ。果たして、今かけているものは、似合っているのだろうか?

「眼鏡は、1秒で別人になれるアイテム。部屋着でもおしゃれ着に変えてくれます《。眼鏡スタイリストの藤裕美さん(44)はごう語る。

似合う眼鏡選びでまず大切なのは、先入観に縛られないことだという。たとえば「丸顔にはこの眼鏡《などと、選択肢を狭めない。同じ形でも色が違えば雰囲気もガラリと変わるからだ。

とはいえ、やみくもに試すのは骨が折れる。そんなとき、頼もしいのがプロである眼鏡店のスタッフだ。「優しく《、「おしゃれに《、「仕事ができる人に《など、具体的な見せ方の要望を話し、目的に合う眼鏡を提案してもらうと良い。

眼鏡やコンタクトの度数を伝えれば、レンズに度が入った際の見え方を踏まえたものを提案してもらえる。使っていた眼鏡をお店に持って行くと話もスムーズだ。

藤さんは、新しい眼鏡を試す際に、「俳優の役作りだと思い新たな発見を楽しんでほしい《と話す。何歳に見える、何の仕事をしていそう、と鏡に映る姿を客観視する。似合わなくてもすぐに外さず、理由を考える。合わないのは、形なのか、色なのか、フレームの太さなのか……。「洋朊選びでしていることを、眼鏡にも応用すればいいんです《

自分に合うサイズをつかむことも重要だ。黒目がレンズの横幅の中心に来るものがベストサイズ。試着した時に黒目の位置が内側や外側に寄っていたら、より横幅が狭いものや広いものを試すと良い。

かける位置にもポイントがある。上下幅が広い眼鏡はレンズの上下幅の中心より少し上に、上下幅が狭い眼鏡は上下幅の真ん中に黒目が来るようにかけると良い。

試着する時は、全身鏡で洋朊とのバランスを確認する。最終決定の前には、バストアップの真正面と、斜め45度から写真を撮って客観視するのがおすすめだ。

眼鏡は長く使うものだから、無難なものを、と思いがち。でも藤さんは、眼鏡が苦手な人ほど「定番は2、3本目に買うのがおすすめ《という。定番では、眼鏡姿がおしゃれだと褒められにくく、「みんなと一緒《はもったいない、という。

オンライン会議で映える眼鏡もある。藤さんのおすすめは、女性には暖色系のフレームだ。実際に見ると少し派手なピンクや赤は、画面越しだとやわらかく華やかな印象になる。オンライン映えを意識するなら「いつもよりワントーン明るい色など、少しだけ冒険するのがおすすめです《

まだ続くマスク生活で、眼鏡を快適にかけるためのグッズもある。生活雑貨大手の東急レンズでは、「メガネにつけるマスク留めクリップ《(B'full、税込み385円)を販売している。眼鏡のテンプル(つる)部分に取り付ければ、マスクのひもをかけられる。マスクによる耳の痛みを軽減するアイテムでは一番人気だという。

クロスに曇り止め成分が染み込んだ「幸せなくもらないメガネふき《(コパ・コーポレーション、税込み1397円)も好評だ。レンズの両面を5~10回拭くと、マスク着用時や、温かい物を飲んだ時にも曇らなくなる。

眼鏡スタイリストの藤さんは、「コロナ禍で楽しみも減るなか、かけるだけで顔や雰囲気を変えてくれる眼鏡を楽しんでもらいたい《と話す。(田中瞳子)



(出典:朝日新聞、2021/08/28)

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