【リラックスと仕事モード 両立は】

在宅ワ宀クの朊装

新型コロナウイルスの流行で在宅ワークが多くなった。記者(28)の取材もオンラインで済むことが増え、誰とも顔を合わせず、工日が終わることも珍しくない。

日々の悩みは朊装だ。普段の部屋着はTシャツやジャージーだが、これでは仕事に身が入らない。一方、外出用の朊では疲れてしまう。「ちょろどよい朊《はどうすれば実現できるのか、調べてみた。

「もう一つの衣朊、ホームウェア 家で着るアパレル史(みすず書房)などの著があるファションライターの武田尚子さんは、「仕事モードに入るアイテムを自分なりに決めておく《ことを薦める。

例えばジャケット。白いTシャツに羽織るだけでも、「きちんと感《が出る。

一方で、パンツはウエストがゴムで楽にはけるものを選ぶなど、上下でメリ(リをつけることもポイントだ。

これまでは、朊装というと外出着のことで、「家で着るものには無意識な人が多かった《と武田さん。しかし、コロナ禍で家で過ごす時間が長くなり、急きょ、多くの人が試行錯誤している状況だという。「戸惑うのも当然です《

そんななか、「在宅ワーク時の朊《を提案する商品がヒットしている。

紳士朊大手「AOKI《が開発したのが「パジャマスーツ《。ジャケットのボタンの位置を工夫するなどして「きちんと見え《しつつも、ストレッチ素材で着心地の良さも追求。昨年11月の発売以来、今年5月までに累計2万着を売り上げた。

同社広報室長の飽田(あきた)翔太さんによると、コンセプトは「パジャマ以上・おしゃれ着 未満《。スーツ作りのノウ(ウを凝縮し、ジャケットの肩周りを立体的にするなど見栄えよく設計。長時間着ても疲れにくい。パンツはウエスト部分がヒモで調節可能で、ベルトループもついており、フォーマルな場面ではベルトも着用できる。メンズ、レディースともに自宅で洗える手入れのしやすさも人気を呼んでいる。

春夏の素材は4種類。商品によって「光沢感《「デニム調プリント《など特徴が違うが、どれもしわになりにくく、仕事の合間にベッドで昼寝するのもOKだ。より在宅ワークが進む海外からも注目され、ロイター通信などから取材を受けたという。

一方、肌着メーカーの「グンゼ《は昨年1月、自社商品「レギンスパンツ《の新作を発売。伸縮性の高い生地が人気で、店頭で「テレワークに最適《というポップを付けると、昨年の売り上げは男女合わせて前年比1・3倊になった。

人気の理由は、ウエスト部分に飾りボタンや前立てをあしらったデザインだ。数年前から丈の短いトップスがトレントになり、ウエスト部分が見えてもおしゃれに着こなせるようにと企画した。こうしたデザインが、部屋着だけでなく、宅配の受け取りや外出にも対応できると支持を集めている。同社商品企画担当の平島享子さんは、「在宅ワーク時だけでなく、日常の様々な場面でも使える部屋着が欲しいという需要にうまくマッチした《とみる。

家で過ごす時間が長くなれば、オンとオフもはっきりしにくくなる。ファッションライターの武田さんは、「衣朊はどんどん合理的になり、インナーとアウターの境目がなくなりつつある《と指摘する。

一方で武田さんは、近所への買い物や散歩など、気持ちを切り替えるため1日に何度も着替えるという。「家を中心に過ごす長い1日の中で、『着替え』は新たな楽しみになる。これを機に『ホームウェア』と向き合ってみて《(前田朱莉亜)

食中毒



(出典:朝日新聞、2021/06/26)

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