【立体感出し明るい印象に】

オンライン映えメイク

新型コロナウイルスの影響で、パソコンなどによるオンラインの会議や飲み会が増えています。マスクをせずに参加したとき、自分の顔色が実際より悪く見えたり、しわが目立ったりしてがっかりした経験はないでしょうか? オンライン映えするメイクの方法を専門家に聞きました。

日本パーソナルメイク協会(大阪市)代表理事の福井発加さん(43)は「胸から上が映りやすい画面では、顔が最大のコミュニケーション手段。立体感を出し、笑顔感のある印象に仕上げると見栄えが良くなりますよ《。コツを教えてもらった。

まず、下地クリームとファンデーションを塗る。眉は、眉ペンシルで眉頭から眉山を淡く、眉尻にかけて濃く。さらにアイシャドーを重ね立体感を出す。例えばブラウンの淡いほうを眉全体に、濃いほうを眉山から眉尻ヘブラシでふわり。黒髪やグレーヘアの人はグレー、髪が明るめならベージュやブラウンがなじみやすい。目元にアイシャドーをつけ奥行きを出す。アイライナー、まつ毛を上げるビューラー、マスカラを使うと、よりはっきりする。

チークはふだんより多めにつける。「画面では色が薄く映りがちで、無表情な印象に見えやすい《と福井さん。1回目はほおの高いあたりを中心にブラシで渦巻き状に、2回目は耳の上方向、水平、耳の下方向へ3本線を描くようにぼかす。2回で通常の1・2倊ほどの量が目安だ。自然な血色感で朗らかな印象になり、立体感もアップする。色はコーラルピンクがお勧めだ。口紅の「にっこり塗り《も忘れずに。唇を閉じてほほ笑み、上がっだ口角の端から塗る。色はコーラルピンクを。最後にハイライトを塗り、縦長の揺れるイヤリングも奥行きや立体感を演出してくれる。

しわや、ほうれい線が画面で目立ちやすいのは、逆光や、天井からの照明で影ができるのが一因といい、福井さんはアルミホイルの活用を勧める。A4サイズほどの大きさに切り、パソコンにカメラがついている場合なら、パソコンと自分の間の机上に敷くと顔が明るくなる。下から照らすのが重要だ。光が強ければ、反対の面を使ったり、ひざの上に置いたりして調節する。

目線が下に向くと影ができやすいので、カメラは目線と同じ高さか数センチ上に。

男性の関心も高い。男性メイクの第一人者でメイクアップアーティストの高橋弘樹さん(31)は「メイクをしてリアルに会うのは気恥ずかしくても、画面越しなら敷居が低い。身だしなみの延長として挑戦し、周りの反応を見てみては《と提案する。

高橋さんに実演してもらった。肌の色を整える男性用BBクリームを顔全体に塗る。立体感を増すには鼻筋をしっかり。眉ペンシルで眉尻を描き、眉毛の隙間を埋め、意思ある表情に。男性用の色つきリップクリームで唇に血色感を出し完成だ。

資生堂が昨年、オンライン会議で男性メイクが与える心理的影響の検証実験をしたところ、BBクリームを塗り、眉を整え、血色を良く見せるリップクリームをつけたほうが、何もしないより、相手は穏やかで心地よくなる傾向があり、外見への好感度も高かった。メイクをした本人の「自信を持ってしゃべれた《という声もあった。

監修した大倉宛子・芝浦工業大吊誉教授(情報工学)は「対面の会議では、装いや振る舞い、音、においなど様々な要素を総合して印象を評価するが、オンラインでは顔の比重が高くなる。メイクの有無による差が顕著に表れたといえる。メイクをした本人の自己肯定感も増している《と話す。(森本美紀)



(出典:朝日新聞、2021/04/24)

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