【「3密」回避で人気上昇】

コロナ禍のキャンプ

いつにもまして、待ち遠しかった今年の舂。新型コロナウイルスの影響で、行動も制限されがちだが、どこかに、開放的な場所で元気になりたい思いがある。遊びたい盛りの子どもの気持ちも満たしてやりたい。「3密《を避けつつ、休日に家族で楽しめることはないだろうか。以前から気になっていた牛ヤンプについて調べてみた.

「近年、キャンプの人気は高まっていました。さらに新型コロナの影響で、屋外で楽しめるレジャーとして関心が高まってきています《

キャンパーやキャンプ場などが加盟する日本オートキャンプ協会(東京)事務局長の堺広明さんは、そう話す。

協会の発行する「オートキャンプ白書《によると、2019年のキャンプ人口(推定値)は約860万人。09年は約750万人で右肩上がりの傾向が続く。

実は、キャンプ人口にはもっと大きな山があった。1990年代の半ばのことで、1500万人を超えていた。団塊世代の子育て期と重なり、バブル崩壊後、キャンプが「経済的《とみなされたことも追い風になったという。

今は、子どもの頃のキャンプ経験が下敷きにある団塊ジュニアが人気を支えている。野外の「音楽フェス《や1人で行く「ソロキャンプ《、それにキャンプ動画を配信するユーチューバーと、「家族《にとどまらない裾野の広がりもある。

手軽にキャンプを始めるには?

キャンプ場によっては、手ぶらでキャンプが楽しめるよう、テントや調理器具一式を貸し出してくれる。準備の負担が軽くなれば、ハードルはぐっと下がる。

約4千件のキャンプ場を掲載し「業界最大級《とうたう予約サイト「なっぶ《でも、「手ぶらキャンププラン《を提供。テントや寝袋などの必需品をキャンプ場でレンタルできる。なっぷを運営するスペースキー(東京)によると、昨年10月は、前年同期比で2倊以上の利用があった。

もう一歩踏み込み、キャンプグッズを自前でそろえたい人は?

スペースキーでば、「泊まる部屋づくり《「くつろぐリビングづくり《の二つを念頭に置くことを勧める。

「泊まる《には、テントや寝袋、保温のためのマット、「くつろぐ《には、テーブル、いす、ランタン、小鍋など簡易な調理器具が含まれる。こうした基本のグッズに加え、「たき火をしたい《「リラックスして過ごしたい《などの目的にあわせ、たき火用の台やハンモックなどを用意するといいという。

また、気になるのは、新型コロナの感染対策だ。注意すべき点は何だろうか。

日本オートキャンプ協会では昨年11月、10項目からなるガイドラインを更新した。とりわけ重要なのは、「キャンプ場は原則として日常生活を共にしているメンバーで利用する《だという。

グループでのキャンプを楽しむ人も多いが、コロナ禍の現状では「ソロキャンプ《や「ファミリーキャンプ《を勧めるという。都道府県境をまたぐ移動についても、検討が必要だ。

また、最近の利用者増で、トラブルも目立ち始めたという。「キャンプ場の消灯時間になっても騒ぐ《「たき火の後片付けをしない《といったことが協会にも報告されている。

事務局長の堺さんは「安全に、お互いが気持ちよく利用できるよう定められた牛ヤンプ場ごとのルールを守って、キャンプを楽しんでください《と話す。(高橋健次郎)



(出典:朝日新聞、2021/03/27)

戻る