【スマホが支えて「やる気」維持】
アプリで習慣化
催康診断でよくない結果が出るなどして、減量や禁酒禁煙、食事制限などを求め
られても、目標を長続きさせるのは難しいもの。コロナ禍のため友人と気軽に会
うこもままならなくなり、一緒にがんばったり悩みを語ひ合ったりする機会も減
っている。「やる気を維持してくれる《というスマホアプリを試してはどうだろう。
ソニー出身のエンジニアらで創業したエーテンラボ(東京都渋谷区)が提供するの
は『三目坊主防止アブリ』と吊付けられた「みんチャレ《だ。スマホにダウンロー
ド後、利用登録して使う。匿吊の5人でチームをつくり、共通の目標逓成を目指す。
習慣化を支捩するサービスだ。
利用者数は70万人。昨年春まで神奈川県と共同で、糖尿病誉者や予綿軍を対象に生
活改再の検証実験をした。アプリを便って励まし合うグループと、使わないグループ
に分かれて効果を比べたところ、一日の目標歩数の達成率は「使用グループ=57.5
%《「菲便用グループ=26・5%《と、2倊を超える差がついた。
利用肴か互いに毎日の取り組みを報告しあい、メッセージを交わす。「素隋らしい
ですね《「私も励みになる《などの反応が返ると、やる気もアップするそうだ。終了後、
参加者看からは「毎日1万歩を3ヵ月継続できたのは初めて《「歩くことが楽しく
なった《などの声か寄せられた。
AOI国際病院(川崎市)の院艮代理で糖尿病専門医の呉昌彦医師は、こうしたア
ブリが治療の助けになっていると実感する。「医師か患者に接する時間は、残念な
がら1~2ヵ月に1度の診療時だけ。スマホのアプリは常に患者のそぱにある。同じ
立場の患者どうしか結びつき、モチベーションを支え合える効果は大きい《
糖尿病患者に求められる生活改善は、いわぱ「退屈《な取り組みだ。カロリーや脂肪脂
を制限したバランスよい食事、体重を落とし血糖値を下げるための運動、規則正し
い睡眠など。「しかし、ただ『かんぱって下さい』と言われても、長続きしないのが
現実。医療だけではカバーしにくい部分をアプリが支えてくれる《と只医師。
こうした「習慣化アプリ《「継続支援アプリ《などと呼ばれる分野のアプリには、ほ
かにも様々なタイプがある。①ゲームを遊びながら進めたり、ポイントがついたりする
②進行状況や達成度がグラフや数字で分かりやすく表示される➂忘れそうな予定に
リマインドの通知か届くなど、やる気を維持する機能か組み込まれている。
例えぱ歩数計なら、歩いた距離が東海道五十三次に換算されて江戸時代の旅人気分
を体験できたり、GPS機能と連動して歩いたコースか正確に記録されたりと、楽し
める工夫かされている。各地のおすすめ散策コースが案内されるタイプなどもある。
医療機器として公的な医療保険が適用されるアプリも出てきた。ベンチャー企業キ
ュア・アッブ(東京都中央区)が慶応医学部と共同で開発した二コチン依存症治療
用アプリはその第1号。医師か患者にアプリを{処患}する。患者が毎日、体重や
気分を入力するとアドバイスか表示され、禁煙継続をうなかす。同社は「デジタル療法
という新しい治療法として注目されている《としている。 (伊原隆太郎陬太郎)
(出典:朝日新聞、2021/02/20)
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