【ダウンは着丈・ステッチが鍵】

すっきり防寒術

日に日に寒さが厳しくなり、もうすぐ冬本番がやってきます。外の空気が冷たくなると、つい何枚も着込んでしまう人は多いのではないでしょうか。すると、着心地が窮屈だったり、「着ぶくれ」になってしまったり……。そんなこの時期、「暖かくても、すっきり見せる」着こなしのコツを聞きました。

40代以上の女性に向けた着こなし指南をするブログ「STYLE SNAP」や、著書「大人体型の『きれい』を引き出す着こなしの作戦」(講談社)を手がけるスタイリストの窪田千紘さん(52)は、「体の変化が気になり始めた40代以降の人こそ、アイテム選びがおしゃれとスタイルアップのカギになります」と話す。

たとえば、寒い季節の定番であるダウンコート。ふわっとしたボリュームがあり、着るだけで膨張して見えそうなアイテムだが、選び方次第で印象をがらりと変えることができる。

まずチェックしたいのは「ステッチの入り方」。ダウンコートの身頃には、横じまのステッチが入っていることが多いが、ステッチは体の中心に向かって斜めになっているものを選ぶと、体をすっきりと見せる効果が期待できる。窪田さんは「ウエストの部分がきゅっと絞られているデザインや、脇にステッチの切り替えが入っているものもおすすめです」という。

フードやえりなど、顔周りが華やかになるデザインも欠かせないポイント。立体的に立ち上がっていると、顔を小さく見せることができるからだ。このとき、生地が柔らかいと、フードなどがぺたんと平べったくなってしまうため、生地がしっかりしているものを選ぶとよいという。また、ひざ下丈などのロング丈のほうが、スカートやパンツといったどんなアイテムとも相性がよく、バランスが取りやすい。

コートの下に着るものも工夫したい。窪田さんは「『首が寒い』と避けている人も多いですが、コートの中に着るものは、Vネックが一番おすすめです」と話す。寒いから、と首の詰まったハイネックを選びがちになるが、Vネックの洋服で鎖骨や首の部分を見せるようにすると、シャープな印象になる。さらに、肌が「レフ板」の効果を果たすことで、顔が明るく見え、はつらつとした印象になるという。

着込むだけではなく、ストールなどの小物を使って防寒をする手もある。ストールは首から垂らすのではなく、ぐるぐる巻きにしてボリュームを出すようにすると、顔周りに視線が集まり、気になる体形をカバーしてくれる。窪田さんは、「何枚も重ねるより、ボリュームのあるストールを一つ加える方が、おしゃれに見え、さらに暖かく過ごせるのでおすすめです」と話す。

洋服だけではなく、保温機能が高い肌着を身につけることも、着ぶくれせずに暖かい方法の一つとして注目したい。

近年のアウトドアブームから、長時間外で過ごすことを想定したアウトドアブランドの商品が、幅広い層から注目されるようになっている。たとえば、「ザーノースーフェイス」で扱っている保温性の高い肌着は、登山用にも使える十分な暖かさが得られることに加え、シンプルな見た目と薄手のデザインが人気。40〜50代の人が「日常使いをしたい」と買い求める姿も目立つようになっている。同ブランドを運営するゴールドウィンの広報・百瀬健太さんは「保温性の高さはもちろん、動きやすさや消臭機能など、アウトドアブランドならではの機能が喜ばれています」と話す。 (中井なつみ)



(出典:朝日新聞、2020/11/28)

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