【マイタケ 冬に不足しがちなビタミンDが豊富】

鍋がおいしい冬。具に欠かせないのがキノコですが、中でもマイタケは冬に不足しがちな栄養素を補ってくれます。

マイタケはキノコの中でも栄養素が豊富だ。ミネラル、食物繊維など27種類の栄養素が摂取基準値に対し、どのぐらい含まれるかを数値化した「栄養素充足率スコア」は、身近なキノコの中でトップクラス。特にビタミンDは、生100cと多い。

 ビタミンDは、体内でカルシウムの吸収を助ける働きがあり、丈夫な骨に欠かせない栄養素。食事か日光を浴びることで補うが、日照時間が短い冬は不足しがち。不足すると骨折しやすくなる恐れもある。骨粗鬆症財団理事で健康院クリニック院長の細井孝之さんは「不足分を食事で補えていないのが現状」と話す。

ビタミンDが豊富な魚を週に数回食べれば必要量がとれるが、料理の手間や時間がかかりやすく、1人当たりの魚の摂取量は年々減少の傾向。特に20〜40代が不足しているという指摘もある。

こうした中「冬にこそ手軽なマイタケを食べてほしい」と話すのは、臨床栄養実践協会理事長で管理栄養士の足立香代子さん。100c食べれば、摂取基準のビタミンDをほぼ摂取できる。マイタケには葉酸も豊富で、骨の質を高めることも期待できる。食物繊維はサツマイモより多く100cあたり3・5c。特に不溶性が豊富で、便通の改善や食後血糖値の上昇を抑える効果も期待できる。

足立さんは、Iパックの半分約50cを食事に加える「まい足し」を提案する。ほどよい量で飽きにくいという。骨粗霧症予防には、カルシウムが豊富な乳製品との組み合わせがお勧めで、足立さんはチーズをマイタケにのせてオーブンでやいて食べている。オリーブ油に他の具材と一緒に入れて火を通せば、手軽な「まいだけアヒージョ」にもなる。

「マイタケは歯応えがあって早食いも防ぐし、油で炒めると腹持ちもいい。くせが少なく炒め物やスープ、サラダに入れても相手を殺さない。色々な食材と組み合わせてほしい」と話している。(石倉徹也)



(出典:朝日新聞、2019/01/19)

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