【記録して便秘改善 日記から得られる楽しみや達成感】

便秘に悩んでいる人は少なくありません。おなかの張りだけでなく、むくみや肌荒れ、食欲不振などを伴うことも。改善には食事の工夫や連動だけでなく、排便を記録することも有効です。

2016年の厚生労働省の国民生活基礎調査では、女性の約22人に1人が、男性の約40人に1人が便秘を訴える。若いころは女性が多いが、60代を超えると男女ともに急増し、差はなくなる。便秘外来を開いている病院もある。

改善するには、食物繊維を多く含む野菜や果物、納豆などの発酵食品を食べたり、適度な運動をしたりと、いろいろなアプローチがある中、自分の便を知ることも大切だ。形や色などによって便を分類した「ブリストル便形状スケール」では、便は7種類。小さな塊がコロコロし ていると水分が足りずに便秘気味、固形物がないとげり気味。真ん中は平滑で軟らかいソーセージ状の便で、これを健康的としている。

NPO法人日本トイレ研究所の代表理事の加藤篤さん(46)は「便には体の情報がつまっている。食べる方を気にしがちだが、出る方にも目を向けてほしい」と話す。そこで考えたのが「うんち日記」だ。消化の仕組みや排便方法などを伝える小学生への授業で活用している。

日記には、排便の有無や便が出た時間帯などを記録。便の色や形をイラスト化し、最も近いものに丸をつける。「『いいうんち』に丸をつけるために野菜を食べるようになる子もいる。楽しみながら、腸にやさしい行動ができる」と加藤さん。現在、大人向けも作成中で、完成 したら同研究所のホームページに掲載する予定だ。

普段使っているスケジュール帳も、排便があった日にシールをはったり印をつけたりすると日記になる。スマートフォンのアプリもある。順天堂大医学部の小林弘幸教授(58)は「これだけ出たんだというのが一目でわかる」と話す。数日に1回だった間隔が徐々に短く一定にな り、排便周期が整っていくのがわかるため、モチベーションの維持や達成感も得られやすい。(戸田政考)



(出典:朝日新聞、2018/12/15)

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