【歯科ドック健診 口の健康は体の健康にもつながる】

虫歯だけでなく、歯周病や口のにおいなども検査できる「歯科ドック健診」。口や歯を健康にしておくことは、体の健康にもつながります。

8月上旬、東京医科歯科大の付属病院で歯科ドック健診を受けてみた。睡眠時間やストレス、運動などの質問に答える問診票を記入した後、さっそく口臭の検査から始まった。

まずは3分間、口を閉じる。次に「このフィルターをくわえて下さい」と、受け取った測定器を口に入れる。待つこと約45秒。透明なチューブとつながった外の機械に数字が表示される。「問題ないですね」と言われ、ほっとした。

この検査では、口の中の細菌が分解したガスを調べる。数値によって「口臭はありません」 「かすかに口臭があります」 「口臭があります」 「明らかな口臭があります」という具合に指摘される。

唾液の検査では、歯周病や虫歯の原因菌がどのくらいいるかを調べる。歯を赤色に染めるプラーク検査では、歯垢のつき具合がわかる。他にも、グミをかんでかむ力を調べたり、歯型の模型を作ってかみ合わせを調べたり。同病院の場合、一般的なコースだと10項目ほどで所要時間は約2時間。結果は冊子にまとめられて、数週間後に郵送で届く。

歯科ドック健診は、1990年代半ばに人間ドックの中の専門ドックの一つとして歯科を加えようとする動きができ、徐々に広まっていった。

口の健康は、体の健康にもっながる。ジャパンオーラルヘルス学会の山根源之理事長は、「歯周靖だけでなく、いろいろな全身疾患と関連する口腔疾患がある」と話す。例えば、歯周病の人は脳梗塞や心筋梗塞などになる確率が3〜4倍高いという。他にも、糖尿病などとの関連も言われている。

歯科ドック健診の料金は病院によって異なるが、2万〜3万円ほどが多いという。東京医科歯科大の栃波健一さんは「歯や口の病気の予防はもちろん、よく知ることでケア意識も高まる。まずは一度、受けてもらえれば」と話す。(戸田政考)


(出典:朝日新聞、2018/09/08)

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