【お肌の皮胎ケア 基本は洗顛、米エキスにも効能】

暑苦しい季節になると、気になるのはお肌のテカリやべたつき。ニキビの原因にもなります。対策の基本は洗顔ですが、それだけではなかなか改善しないのが悩みどころ。そこで最近は、皮脂を分泌する細胞の働きそのものを抑える化粧品が注目されています。

肌をペたつかせる皮脂は、皮膚の下にある皮脂腺と呼ばれる細胞から分泌される。本来は肌を弱酸性に保って病原菌から体を守ったり、水分を肌にとどめて保湿したりと重要な役割がある。ただ、過剰に分泌されると肌のテカリや毛穴の黒ずみ、ニキビの原因になる。

大切なのは日々の洗顔だ。肌の汚れや皮脂を洗い流し、清潔に保つことで、ニキビや臭いの原因菌を抑えることができる。洗顔の際は、洗顔剤をよく泡立て、やさしくなでるようにするのがコツ。ごしごし強くこすると皮膚の表面が傷ついて逆効果になりかねない。

皮脂は、女性で10〜20代、男性は30〜40代が多く、その後は減っていくのが一般的だ。ただ、体質によって多い少ないがあり、洗っても皮脂はすぐ分泌されてしまう。洗顔しすぎると肌が乾燥して分泌がむしろ増えることもあるらしい。

そんななか、医薬品医療機器総合機構(PMDA)が初めて皮脂の分泌を抑える効能を認めた医薬部外品の化粧品が今年4月、登場した。開発したのは、安政元(1854)年創業の老舗造り酒屋「勇心酒造」(香川県)。日本酒のように発酵させた米から抽出したエキスに皮脂の合成を抑える効果があることを発見し、「ライスパワーNO6」と名付けた。

実験では、成人男女約25人が顔の半分に米エキス、反対側に偽薬を朝晩塗ると、エキス側の皮脂が1週間で2割減った。培養した皮脂腺を浸すと、合成される脂質が5分の1になったという。エキスは原材料が食用米のため安全性が高いといい、3カ月の連続使用でも発疹などの副作用は報告されなかった。実験に携わった徳島大の荒瀬誠治名音教授(皮膚科)は「皮脂の分泌そのものが抑制できれば、対症療法でない根本的なスキンケアが期待できる」と語る。(東山正宜)



(出典:朝日新聞、2018/07/07)

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