【健康に良い食事 魚や野菜、果物に科学的根拠】

「○○を食べると健康に良い」。そんな宣伝文句を目にします。どんな根拠があるのでしょうか。科学的な研究成果をもとに、がんや脳卒中、心筋梗塞を減らし、長生きできる食事を調べました。

健康に良いものとしては、魚や野菜、果物、オリーブオイル、ナッツ顆が挙げられる。野菜と果物なら1日385〜400cを目標とし、それ以上は摂取しても健康上のメリットは少なそうだ。魚であれば1日60c。オリーブオイルは1日大さじ4杯、ナッツ類は週90cを目安にするのが良いようだ。

一方、豚肉や牛肉を食べる量が増えると、脳卒中のリスクが高まるという研究がある。ハムやソーセージ、バターも健康に良くないとの研究成果が出ている。

こうした内容は、米カリフォルニア大学ロサンゼルス校の津川友介助教授(医療政策学)が科学的根拠がしっかりした研究論文を読み込んで、著書『世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事』にまとめたもの。国内の疫学研究者のチェックも受けた。

日本人の多くが口にしている白米や小麦粉はどうだろうか。津川さんは「血糖値を上げ、脳卒中や心筋梗塞などが起こるリスクを高める可能性があることが数多くの研究で報告されている」と話す。少量であっても影響があり、日本人を対象にした研究でも、食べる白米が多いほど、糖尿靖になりやすいという。

津川さんは渡米前から聖路加国際病院(東京)で、慢性腎臓構などの患者に栄養指導をしてきた。「この食事は病気が重くなるリスクが高いです」と伝えても、多くの人は食事の内容を変えられなかった。そこで、病気になるリスクがどれくらい上がるのか、科学的な根拠を説明し、納得した上で自ら選択してもらうよう心がけてきたという。

単に量を減らしても長続きはしない。ストレスをかけず食習慣を変えられる方法として、たとえば、白米を玄米に置き換えるというやり方がある。玄米は食物繊維や様々な栄養成分を含むので糖尿病のリスクを下げる。小麦粉も全粒粉を多く含むなら良いそうだ。(杉本崇)



(出典:朝日新聞、2018/06/16)

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