【体組成計 体脂肪や骨格筋の割合も測れる】

折からの健康ブームで、さまざまな健康器具が売れています。体組成計もそのひとつ。「メタボ」という言葉が使われ出した1990年代に登場しました。体脂肪や筋肉をはじめ、さまざまな「量」を測れるのが魅力です。

しくみは簡単。「身体の電気抵抗から、独自の計算式で割り出します」とオムロンヘルスケア(京都府向日市)で学術開発部基幹職を務める佐藤哲也さんは言う。人体には感じない微弱な交流電流を流し、電圧を測る。電圧を電流で割ると身体の電気抵抗がわかる。

身体の電気抵抗と、同時に測定した体重、それにあらかじめ入力した身長の値を使い、計算式から体重に占める体脂肪の割合を算出する。専門誌などによると、人間の体重に占める割合は骨格筋(34%)、脂肪(24%)、ほかに肝臓や脳などだが、水分を多く含む筋肉や臓器に比べて、脂肪は電気抵抗が大きい。

体脂肪の割合を、性別や年齢によって補正する。男性より女性、若者より高齢者の方が割合が高い。入力した生年月日や性別をもとに、計算式が補正値をはじき出す。骨格筋や皮下脂肪の割合、内臓脂肪の面積割合も、専用の計算式が算出する。各メーカーが独自に一般人の協力を募り、MRlなどを使って集めた実測データをもとにした「企業秘密」だ。

体脂肪率は少なければいいわけではなく、年齢・性別に応じた適正な範囲にあるかが重要。骨格筋率は運動やダイエットの成果を判断する指標になり、骨格筋が増えると基礎代謝も増える。

全身式と両足式がある。全身式は、本体から取り出した電極を手でつかんで測る。電極は足の部分にもあり、電流はケーブルを通じて全身を流れる。両足式は乗るだけで測れるもので、電極は足の部分にあり、電流は主に下半身を流れる。

水分は夜になるほど重力によって下がるので、両足式では朝と夜で測定値が変化しやすい。体重も一日のうちに変動し、それに伴い体脂肪率も変動する。「毎日同じ時刻、できれば起床後、トイレに行った後に測ることをお勧めしています」と佐藤さんは話す。(嘉幡久敬)



(出典:朝日新聞、2018/05/26)

戻る