【昼寝のコツ 午後早くの短い眠りで効率アップ】

昼食後、職場や学校でうたた寝をしてしまった経験はありませんか。昼寝のコツを探りました。

厚生労働省は2014年に公表した「健康づくりのための睡眠指針」で、「午後の早い時刻に30分以内の短い昼寝」を推奨しでいる。指針の改定に関わった日本大の内山真教授(精神医学・睡眠医学)によると、昼寝でパソコンなどのVDT(画像表示端末)作業の効率が上がったという研究報告がある。

健康への影響については、「1時間以内の昼寝がアルツハイマー病や死亡のリスクを下げるという報告や、高齢者の昼寝は高血圧や糖尿病の人で多いという調査もある。昼寝が健康に良いという医学的な根拠はまだ十分にない」と話す。

東京ガス都市生活研究所の2014年のインターネット調査(回答2600人)によると、平日に昼寝をする人は3〜5割で、10〜20代や70代で目立った。

人が昼過ぎに眠くなる理由の一つは、体内時計の影響と考えられている。しかし、いつも昼間に眠くなる人や、長時間の昼寝をしてしまう人は注意が必要だ。夜間の睡眠時間が短いか、睡眠時無呼吸症候群などの影響でぐっすり眠れていない可能性がある。

夜間に必要な陸眠時間は個人差があり、年齢によっても変わるが、おおむね6〜7時間台とされる。内山さんは「生活習慣を見直して睡眠時間を増やすか、病気の治療が必要。昼寝で補おうとしない方がいい」と注意を呼びかける。

快眠セラピストの三橋美穂さんは、昼寝のコツとして「午後3時ごろまでの間に20分以内で起きる」を挙げる。一般的に20分を過ぎると深い睡眠に入ってしまい、すっきりと目覚められなくなるからだ。高齢者は深い眠りに入るまでの時間が良く、30分以内なら問題ないという。

覚醒作用のあるカフェインは、摂取から20〜30分後に効果が出る。「昼寝の前にコーヒーや紅茶などを飲むといい」と三橋さん。「起きたら目頭のツボを押さえたり耳を引っばったりするとすっきりする。ペパーミントなどのアロマをかぐのもおすすめ」と話す。(南宏美)


(出典:朝日新聞、2018/04/28)

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