【ランニング靴を選ぶ 足囲やかかと、サイズ合わせが大事】

近年のランニングブームで、仕事が終わった夕方や週末は市民ランナーが目立ちますが、ランニングシューズによって走りやすさがまったく違うようです。

東京都渋谷区にあるアシツクスのショップで足の計測をしてもらった。素足になり、足の周りの足囲のほか、かかとの幅や足の高さ、つま先の形状など、7項目の計測値がプリントアウトされた。

私の足の長さは27a。これに1〜l・5aほど足したサイズがちょうど良いという。走るときは私はいつもぴったりの27aを履いていた。爪が黒ずむこともあったので、きっと圧迫されていたせいなのだろう。

さらに「足の幅が広く、かかとの幅が少し小さいですね」と担当者が説明してくれた。足幅がワイドタイブのシューズがお勧めだという。試しに履かせてもらうと、ふだんよりもはるかに楽に走れるように感じた。靴選びはサイズが重要だと言うことを情感した。

初心者には、ひざや足首の負担を軽くするため、靴底に衝撃緩衝材が付いているものが良い。逆に、十分な走力のある人では、足の着地から蹴り出しまでに推進力を得るため、あまり弾まない薄底を好む場合もあるという。

「腰痛・下肢痛のための靴選びガイド」(日本医事新報社)の著書がある東京新宿メディカルセンターの理学療法士、田中尚喜さんによると、靴の先端部は走っているときには、親指の付け根付近でほぽ直角に曲がることになる。こうした曲がりを支えて蹴り出す際には、足の甲の抑えが重要になる。甲を支えるため靴ひもは上から三段目あたりからきつめに締めるのが良いという。

革靴では簡単に曲がらないようにして足底の構造を保護するシヤンクという金属が入っている。ランニングシューズでも、足の負担を避けるため、靴底のミッドソールに同じような構造が入っていることも大切だ。

カウンターと呼ばれるかかとの部分も弱すぎると、着地の時に衝撃が受け止められず、足首が曲がってしまう原因になる。(服部尚)



(出典:朝日新聞、2018/03/31)

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