【加湿器を上手に使う 置き場所も考え、こまめにオンオフ】

冬場にエアコンを使っていると、部屋の空気が乾燥しがちです。肌の保湿や風邪予防のためにも、加湿器を上手に使えば快適な湿度に保つことができます。

まず、加湿器を選ぶ際のポイントは、加湿の方式によって種類が異なる点。スチーム式(加熱式)は、水を加熱して湯気を出す。即効性が高いが、吹き出し口が熱くなるので、子どものいる場所では注意が必要だ。気化式は、水を含んだフィルターに風をあてて気化させる。電気代が安いが、ファンを使うので一般的に運転音が大きくなりがち。近年は、フィルターに温風を当て、加湿効率を高めるハイブリッド式などもある。

超音波式は、超音波で水を振動させて細かな粒子にして出す。東急ハンズ新宿店の家電担当、下川仁也さんによると、「小型でデザインも豊富。デスクやベッドサイドに置きたい人に人気」。ただ、煮沸するスチーム式に比べ、手入れを怠ると水に含まれている雑菌を放出してしまう恐れがある。タンクの水は継ぎ足しせず、毎日交換する。「いずれの加湿器も、フィルターやトレーをこまめに掃除することが必要」と言う。

「部屋の広さに応じた加湿量の商品を選ぶこともポイント」と、パナソニックの空質商品担当、西村奈津実さんは指摘する。加湿量は、1時間あたりの放出水分量で表され、500_リットルなら木造和室で8・5畳、プレハブ洋室で14畳が目安になる。加湿能力が高いものを選べばより速く加湿できるという。

加湿器の置き場所にもコツがある。窓ガラスの近くに置くと結露の原因にな る。また、エアコンの風が直接当たる場所だと、湿度センサーの付いている加湿器は誤検知する恐れがある。

積水化学工業主席技術員の林哲也さんによると、部屋の快適な湿度の目安は40〜60%。40%未満だと、のどの粘膜が乾燥したりウイルスが活性化したりしやすく、60%を超えるとカビやダニが繁殖しやすくなる。「加湿し過ぎているケースも多いので、湿度計を見ながら加湿器のオンオフをこまめに調整したほうがよい」と林さんは勧める。(佐藤建仁)



(出典:朝日新聞、2018/02/03)

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