【正しい鼻のかみ方 片方ずつ、ゆっくりと】

以前、鼻を強くかみすぎて、中耳炎になったことがあります。正しい鼻のかみ方とは? スギ花粉が本格化する時期を前に、調べてみました。

                         大阪はびきの医療センター耳鼻咽喉科の川島佳代子・主任部長は、正しい鼻のかみ方のポイントについて、「片方ずつゆっくりかんで、強くかみすぎないこと」と話す。「子どもたちに鼻をかんでもらうと、両方の鼻を一気にかむ子が多い。正しいかみ方は、意外に知られていない」と川島さん。

両方の鼻を一気にかむと、鼻の中の圧力がうまく逃げず、耳に負担がかかる。細菌を含んだ鼻水が耳に入って中耳炎になったり、鼓膜が破れたりすることもある。まれに内耳からリンパ液が漏れる「外リンパ痩(ろう)」という病気になり、突然のめまい、難聴を引き起こすこともある。鼻水が詩まっているときは、無理に出そうとしないことが大切で、病院で治療した方が良いケースもあるという。

鼻水をすする習慣も、長く続けると鼓膜がへこみ、内側に耳あかがたまる「真珠腫性中耳炎」のリスクを高める。耳の中の骨が溶け、聴力低下や顔面まひ、めまいを引き起こすことがある。

大王製紙は2016年、15歳以下の子どもを持つ母親1千人を対象に、正しい鼻のかみ方を知っているかインターネットで調査した。「両方の鼻をいっしょにかむことが間違った方法だと知っているか」という設問に、31・5%の母親が「知らなかった」と回答した。

母親の4人中3人は「自身の親から鼻のかみ方を教わった」としており、同社広告宣伝部の塗木由美子課長は「まずは母親が正しい鼻のかみ方を知ってほしい」と話す。風邪や花粉症で鼻をかむ機会が多いときや肌荒れが気になる人は、保湿成分を含み肌への摩擦を減らしたタイブのティッシュがおすすめという。

川島さんは「花粉が多量に飛ぶ時期から薬を始めても効きにくい」と指摘。花粉症による鼻水を抑えるには、花粉の飛び始めの時期に早めに病院を受診し、自分に合った飲み薬や点鼻薬などの処方を受けたい。(後藤一也)



(出典:朝日新聞、2018/01/20)

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