【足の爪に現れる体調 厚みや形、色の変化にご注意】

手の爪に比べて、足の爪の状態は案外気にしないもの。でも、足の爪の形や色の変化は、時に重要な体調のシグナルとなるようです。

「爪の変化は局所的なものと、すべての爪に現れるものがある。すべての爪に現れるときは全身の疾患を表す可能性があり、注意が必要だ」とひかり在宅クリニック(横浜市)の皮膚科専門医、今井亜希子さんは話す。

局所的な変化は力がかかる部分に、起こりやすい。先のとがった靴を履いて圧迫されると、親指や小指の爪の外側が分厚くなる。靴の形に気をつけ、力をかけなくするなどの対策もあるが、厚くなった部分はグラインダーなどで削ることもできる。

深爪をして、爪の角を落としてしまうと爪が肉に食い込んだり、突き刺さったりして痛みが出る。陥入爪と呼ばれ、軽度なら、食い込んだ爪と肉を引き離すように弾力のあるテープで巻く「アンカーテーピング法」などで改善することもある。痛みや腫れが強いときは、医師による治療を受ける必要がある。

一方で足は靴などで覆われ、通気性が悪いため、水虫(排撃になりやすい。白癖菌が爪と皮膚の間に入り込むと、爪 白蘇にかかる。感染で局所的に爪が分厚くなり、白く濁る。こうなったら、菌の生育を阻害する薬を飲んだり、塗り薬をつける必要がある。

ケアで対応できる変化もある。爪に出る横筋は、市販のハンドクリームやオイルを爪の根元から先に向かって伸ばしていくことで、防ぐことができる。

全身疾患につながる可能性のあるシグナルは、爪の中央がへこんで、スプーンのような形になるさじ状爪や、爪全体が大きくなって、丸く隆起し、指の先端が厚く、太鼓ばちのように肥大するばち状爪などだ。前者は鉄欠乏性貧血、後者は慢性的な心疾患、肺疾患などで見られる。爪に普段と違う色が出た場合は、深刻な場合がある。例えば、黒は腫瘍、黄色や赤は心臓や肺、白は肝臓の疾患に関連する可能性があり、いずれも医師の診察が必要だ。(田中誠士)



(出典:朝日新聞、2018/01/13)

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