【怒りを制御する 「6秒」冷静に、怒りの質を見据える】

電車の混雑にイライラし、ささいなことで相手を責める……。そんな日常の怒りを制御する「アンガーマネジメント」という心理トレーニングがあります。

10月下旬、日本アンガーマネジメント協会が東京都内の小学校で実地した「アンガーマネジメント」の実演、指導の場に参加した。同協会の安藤俊介代表理事が、子供たちを前に、怒るときの三つのルールを伝授していた。

「他人を傷つけない」「自分を傷つけない」「モノを壊さない」──

なるほど、こうしたシンプルなスローガンを覚えておけば、怒りを覚えたときに、冷静になる手がかりになりそうだ。

次に、安藤さんは「6秒セラピー」という手法を説明してくれた。カッとなったときに、怒りを抑え、不愉快な気持ちから逃れる方法。6秒間ほどとされる怒りのピークを、さまざまなやり方でやり過ごそうというものだ。最初の怒りが引き金になって、あんなこともあった、これもいやだった、と怒りを増幅させることを避けるためだという。

安藤さんがこの日、子供たちに実演したのは、手のひらで「グーバー、グーバー」を繰り返す方法。首や肩を回すなどのストレッチや、その場でジャンプなどをするほか、口角アップや、「大丈夫」「たいしたことない」と自分を鎮める魔法の言葉を用意しておくことも良いという。自分のやりやすい方法を見つけておくことがコツのようだ。

そもそも怒りはごく自然の感情。否定するのではなく怒りに適切に対応することが大切だ。そのためには、自分の怒りの質を見据えなければならない。

同協会は、いくつかの方法を提案する=図。怒りを温度計のようにどの段階にあるか考えるうちに6秒が経過するのを待つ「6秒温度計」。怒りが自分の力で「変えられる」か「変えられない」か4分類することや、「許せる」「まあ許せる」「許せない」に分けて、どの範囲に収まるか考えることなどがある。(服部尚)

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(出典:朝日新聞、2017/11/25)

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