【血管の「老化」 運動や食事で予防、喫煙は大敵】

自分の「血管年齢」を知っていますか。血管が硬くなり皿流が悪くなる「動脈硬化」が進むと、心筋梗塞や脳梗塞などのリスクが高まります。自分の血管がどんな状態なのかを把握し、早めに予防を進めることが大切です。

血管は若い時には軟らかく、年を取ると硬くなる。加齢に伴って、血管を軟らかくする物質が出にくくなるほか、血管の内側にコレステロールなどがたまるのが原因だ。血液の通り道が狭くなり、血栓もできやすくなる。「血管年齢」は、血管の老化の度合いを分かりやすく示した目安だ。

血管年齢の測り方は、医療機関によって様々。「頚動脈エコー」は超音波で首の動脈の血管の厚さをみる。心臓から押し出された血液による拍動が進む速さから血管の硬さを調べる「CAV工(心臓足首血管指数)検査」も広く使われている。

関西医大総合医療センター(大阪府守口市)が毎年、市民向けイベントで実施する「ABI検査」は、仰向けに寝て腕と足の血圧の比率から血管の詰まり具合を割り出す。参加者のうち2%が閉塞性動脈硬化症で、5〜7%がその予備軍にあたる。駒井宏好教授(血管外科)は「50歳以上で喫煙歴や糖尿病のある人はリスクが高い」と指摘する。高血圧の人も、進行が速いので注意が必要だ。

もっと気軽に調べたい場合は、指先を数十秒センサーにあてる簡易型測定機器があり、自治体主催のイベントなどで使われている。生活習慣構が気になり始めた記者(44)も昨年、社内の体力測定時にこの簡易タイブで測った。結果はほぼ実年齢で少しホッとした。

血管年齢を若返らせることはできないのか。硬くなったのを軟らかくするのは難しいが、食事や運動など生活習慣の改善で進行は遅らせられる。肥満の場合は体重を減らし、喫煙はもちろん御法度。駒井教授は、塩分やコレステロールが少なめの食事と毎日30分ほどの散歩を勧める。帰宅時に一つ手前の駅で降りて歩き、エレベーターは乗らず階段を使うのも良いという。(西川迅)



(出典:朝日新聞、2017/11/11)

戻る