【酢のとり方 毎日大さじ1杯、脂肪や血圧に効果】

酢をとると「健康にいい」とはなんとなく分かっていても、どうよいのでしょうか。どのようにとれば効果があるのかも含めて、改めて調べました。

食酢は、酢酸を主成分とする酸味調味料だ。この酢酸が、健康機能を発揮する。酢の大手メーカー「ミツカングループ」の中央研究所は、大学や研究機関との共同研究で、酢を継続して毎日15_リットル(大さじ1杯)を、摂取することで得られるさまざまな健康機能を、科学的に実証してきた。

まず、「肥満気味の人の内臓脂肪の減少」と「高めの血中中性脂肪の減少」の効果。男女計155人を対象にした実験で、12週間続けて大さじ1杯の酢を摂取したグループの内臓脂肪と皮下脂肪を合わせた腹部脂肪面積は平均11・2平方a減った。血中中性脂肪は、1`リットルあたり28・2_グラム減少した。

「高血圧の人の血圧の明確な低下」という結果も。リンゴ酢で作ったドリンクを毎日大さじ1杯以上、8週間飲んだグループは、1〜2カ月後には明らかに血圧が低下した。「食後の血糖値上昇の抑制」もわかった。白米の食事のときに、酢のドリンクやワカメの酢の物をとると、急激な血糖値の上昇をおさえる効果があった。

血糖値の上昇抑制は、食前か食事前半に酢をとると効果がある。ほかの健康機能は、いつ摂取してもいいが、空腹時は刺激を感じるので注意が必要だ。

メニューにどう取り入れるのがいいのか、ミツカンの前田理紗さんに聞いた。「酢の物もいいが、加熱すると酸味が飛ぶので違った味わいを楽しめる」という。例えば、鶏手羽元を穀物酢で煮ると、コクがありさっばりと煮ることができる。酸で骨からカルシウムが溶け出し、軟骨も骨からとれやすくなるため、カルシウムとコラーゲン摂取になる。

マヨネーズやドレッシングなど、酢が入った食材はほかにも身近にある。全国食酢協会中央会の長町雅美専務蓮事は、「食事が欧風化するのに合わせ、日本では食酢の1人あたりの供給量が増えてきた」と言う。(神田明美)



(出典:朝日新聞、2017/11/04)

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