【家のダニを防ぐ 死骸やふんを吸わないよう、掃除を】

最近、せきが続いたり、ぜんそくの症状がひどくなったりすることはありませんか。その席囲は家の中にいる「ダニ」かもしれません。

家にいるのは、主にコナヒョウヒダニなどのチリダニの仲間。体長は大きいもので0・3〜0・4_で、寿命は2〜3カ月。気温25度、湿度65〜75%程度の環境で活発になる。

気温や湿度が低い秋や冬には増えにくいが、夏場に増えたダニの死骸やふんが残っている。それが乾燥して舞い上がったホコリを吸い込むと、せきやくしゃみ、気管支ぜんそく、アレルギー性鼻炎などの症状が出る。

昭和大医学部呼吸器・アレルギー内科学部門の相良博典教授は「ダニの死骸やふんは細かく砕けると体の奥まで取り込まれやすくなり、よりアレルギー反応が出やすくなる」と指摘する。

家のダニ対策について、NPO法人東京アレルギー・呼吸器疾患研究所の白井秀治班長に聞いた。

ダニは布団やソファ、カーペットといった人が触れ、滞在時間が長い所に多くいる。「特に布団の対策が重要」と白井さん。ダニは高温に弱く、自宅やコインランドリーの乾燥機に20分以上かけると死滅させることができる。天日干しでは死滅させるのは難しいが、布団が乾燥することで増えにくくすることはできる。

死骸やふんは掃除機で吸い込んで減らす。かけ方の目安は1平方bあたり20秒間。水で洗い流すこともできるため、洗濯機を使うことも有効だ。「掃除機は毎日かける必要はなく、週l〜2回ほどを続けることが大事。押し入れにしまってあった秋冬物の布団は特に注意が必要。出してすぐに使わずに掃除機がけや水洗いをしてから使ってほしい」と話す。

吸い込まないようにする工夫も重要だ。死骸やふんは布団の上げ下ろしをしたときに舞う量が増えるため、この間30分ほど換気をしたり、換気が難しい場合は空気清浄磯の強さを「強」にして運転させたりするとよい。また、シーツや布団カバーをダニの侵入を防ぐ素材のものに変えることも有効だ。(土肥修一)



(出典:朝日新聞、2017/10/21)

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