【口内炎 刺激物やストレス避け、自然回復待つ】

口のなかや舌先にポツンとできる口内炎に、ときどき悩まされます。食べ物が・しみたり、しやべりにくかったり。どう対処したらいいのでしょうか。

「口内炎の多くは、つらいのは3〜4日。たいていは1週間もすれば自然に治ります」と鶴見大(横浜市)の中川洋一准教授(口腔機能診療科)は話す。口内炎の原因はさまざま。入れ歯などが口のなかにあたって粘膜が傷ついて炎症ができるもの、歯の詰め物などによるアレルギー反応によるもの、カンジダという真菌が原因になるもの、などがある。

最も多いのは、明確な原因が分からない「アフタ性口内炎」と呼ばれるもの。ストレスや栄養の偏りも一因と考えられるという。この場合、大きな心配はいらない。熱いもの、辛いものなど刺激の強い食べ物を避け、睡眠を十分にとるなど規則正しい生活を心がける。歯磨きでブラシがあたらないようにしつつ、うがいで口の中を清潔にしておくのもいいそうだ。

再発を防ぐには、栄養の偏りを改善したい。口内炎は、ビタミンB2やB6、Cなどが不足するとできやすいとされる。緑黄色野菜や果物を意識し、バランスのとれた食生活が大切という。

早く治したければ、市販薬もある。スギ薬局上青木店(埼玉県川口市)の薬剤師、小寺典子さんによると、飲み薬や塗り薬のほかにも、炎症部分に貼る薬、スプレータイブの噴霧薬もある。貼る薬は、食事中に食べ物が触れたときの痛みなどを和らげる効果がある。噴霧薬は、口の奥など届きにくい場所に炎症があるときなどに使いやすいという。

薬のなかにはステロイドを含むものもある。ステロイドは、カンジダやウイルスが原因のときには症状を悪化させる場合があり、使わないほうがいいという。小寺さんは「自己判断せず、薬局では、薬剤師の助言を受けてほしい」と話す。

口内炎が自然に治らない場合は、口腔がんなどの恐れもある。鶴見大の中川さんは「2週間以上治らない場合は、歯科や口腔外科、耳鼻咽喉科などを受診してください」と助言する。 (武田耕太)



(出典:朝日新聞、2017/10/07)

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