【酒とつき合う 摂取量を把握し、休肝日設ける】

酒好きの私。「飲み過ぎはダメ」 「休肝日をつくって」と注意されることもよくあります。お酒とほどほどに付き合うには、どうすればよいのでしょうか。

酒は百薬の長とも言われ、少量なら全く飲まない人よりも死亡のリスクが低くなるというデータがある。でも飲み過ぎると、アルコールを分解する役割がある肝臓だけでなく、消化器や循環器、脳神経など、全身の病気につながる。

厚生労働省がまとめた資料によると、男性では1日平均のアルコール摂取量が20cを超えるとリスクが上がってくる。このラインまでが「適量」だ。分解速度の遅い女性ではおおむね、男性の半分を目安にすればいいとされている。

大切なのは、どれだけのアルコールを飲んだか把握すること。お酒の量(_リットル)にアルコール度数(%)とアルコールの比重(0・8)をかけて100で割れば、アルコール量(c)が計算できる。ビールを中瓶1本なら、約20c。ワイン1杯なら12c程度だ。

同じ飲み過ぎでも、肝臓を休める日があれば、少しはマシになるのだろうか。

国立がん研究センターは1990年から2003年まで、全国の40〜69歳の男性4万2千人で、飲酒の習慣と死亡率の関連を調査。飲む日が1週間に5日以上の人を「休肝日なし」、4日以下の人を「休肝日あり」とし、「月にl〜3日しか飲まない」と答えた人を基準として、死亡するリスクの高さを分析した。

1週間の酒量がアルコール450c以上の人では、「休肝日なし」だと死亡のリスクは1・55倍。一方で酒量が同じ人でも、「休肝日あり」だとリスクはl・17倍に抑えられた。週の酒量が300〜449cでも、「なし」の人のリスクは1・29倍だったのに対し、「あり」だと0・87〜1・01倍だった。

アルコールは分解されるまでの間に、有毒な物質「アセトアルデヒド」になって体内をめぐる。センターの井上真奈美・コホート連携研究部長(疫学)は「休肝日が少ない人は、体がアセトアルデヒドにさらされる時間が長くなるのかもしれない」と話す。(小宮山亮磨)



(出典:朝日新聞、2017/09/09)

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