【正しく歯を磨く 前歯や奥歯…小分けして丁寧に】

毎日必ずしている習慣の一つに歯磨きがありますが、正しいやり方を習う機会はなかなかありません。そこで専門家にこつを尋ねてみました。

鶴見大の朝田芳信教授によると、歯ブラシの持ち方は、お箸のように持っても、鉛筆のように握ってもかまわないが、歯の表面に垂直に当てて小刻みに横に磨くと、歯垢(しこう)をきれいに落としやすいという。利き腕の方から外側、内側、奥歯の順に磨くことを奨励している。

この時に注意すべきなのは、四つ並ぶ切歯は、一気に磨くのではなく、右側と左側の二つずつを磨くようにすること。一気に横に磨こうとすると、どうしても、左石の端の歯に磨き残しが生じてしまう恐れがあるという。奥歯も小臼歯と大臼歯を分けて磨くのがこつだという。

また、幼い子どもは、親があと磨きをしてあげることが不可欠。大きく口を開けさせると苦痛になるので、子供用歯ブラシとは別にネックの細い歯ブラシを使い、磨き残したかもしれない部分を丁寧に磨いてあげることが重要だ。

朝田教授は「1〜2歳は切歯の歯の間、3歳ぐらいになると奥歯のみぞ、4〜5歳ぐらいでは奥歯の歯の間など、歯垢のたまりやすい場所を重点的に磨いてあげてほしい」と話している。

歯磨き剤も変わりつつある。虫歯予防の効果があるフッ素の濃度の上限はこれまで1千ppmだったが、厚生労働省は今年3月、欧米並みの1500ppmに引き上げた。すでに高い濃度の商品が登場している。

ライオンによると、国内市場でフッ素入りの歯磨き剤は1990年代は5割だったが、2000年代には8割を超え、16年では91%を占める。ただ、1千ppm以上の高い濃度のものは、厚労省は6歳未満の子どもには使用を控えるように通知している。東京歯科大の眞木吉信教授 は「フッ素の予防効果は高い。成人、老年期のむし歯、特に歯の根元にできるむし歯予防に欠かせない」と話している。(服部尚)

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(出典:朝日新聞、2017/07/29)

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