【カフェインの取り方 総量を意識し、夕方以降は控える】

カフェインを極端に取りすぎたことにょる健康被害が注目を集めています。身近なコーヒーや煎茶も、1日の量や時間に気をつけて楽しむのがよさそうです。

カフェインはコーヒーやお茶、眠気覚ましドリンクやエナジードリンク、眠気防止薬に入っている=図参照。

神経を興奮させるため、一度に取りすぎるとめまいや動悸が出て、けいれんや不整脈の恐れがある。日本中毒学会の調査では2011年度からの5年間で少なくとも101人がカフェイン中毒で病院に運ばれた。多くは眠気防止薬を使った人たちだった。

健康上の懸念とならない値として、欧州食品安全機関は、大人で1日400_グラム、子どもは体重1`あたり3_グラムまでにするよう助言。妊婦に対しては世界保健機関(WHO)が低体重出産のリスクを下げるためとして1日300_グラムまでを勧告している。

国内では現在、食品からの摂取に基準はない。しかし厚生労働省は、食品である「清涼飲料水」に分類されるエナジードリンクについて「子ども、妊婦、授乳中の方などは飲用を控えること」との呼びかけを今月7日に出した。

また、カフェインを含む医薬品は、添文書をよく読み、カフェインを含む飲料と同時に飲まないよう注意が必要だ。

国立医薬品食品衛生研究所の登田美桜・安全情報部第三室長は、「カフェインの作用は個人差が大きい。1日の摂取量が多くなり過ぎないよう確認し、異常を感じれば控えて」と呼びかける。

一方、厚労省の「健康づくりのための睡眠指針2014」では就寝前3〜4時間以内の摂取を控えるよう勧めている。根付きづらくなったり、利尿作用で繰り返しトイレに起きたりして睡眠の質が悪くなるためだ。

指針作りに携わった北里大学の田中克俊教授(産業精神保健)は「高齢者はカフェインを代謝する力が落ち、長く体に残りやすい。日本茶を1日に何度も飲む人も多いが、夕方以降は水やハーブティーなどカフェインなしの飲み物を選んでほしい」と話す。(竹野内崇宏)



(出典:朝日新聞、2017/07/15)

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