【運動時の尿漏れ対策 体操で「骨盤底筋」を引き締める】

記者(45)は何か運動を始めようと思いながらも、ひそかに尿漏れに悩んで足踏みを続けてきました。この悪循環を絶ちたい。方法を調べました。

尿漏れが始まったのは4年前。長男を出産してからだ。くしゃみや小走り程度の動きでチョロッと少量が滞れる。ヨガやジョギングくらい、と思いながら尿漏れが怖くて、始められずに来た。

女性泌尿器科外来がある「四谷メディカルキューブ」(東京都千代田区)の嘉村康邦泌尿器科部長によると、女性の尿漏れの種類は大きく分けて二つ。腹にカを入れた時に尿が漏れる「腹圧性尿失禁」と突然強い尿意に襲われる「切迫性尿失禁」がある。出産後の女性が悩む尿漏れは「腹圧性」が多いという。「子宮や勝胱などをハンモックのように支える骨盤底筋が、出産時に損傷して緩む。それが尿滴れの原因です」

治療は、ゆるんだ筋肉を引き締めて尿漏れを防ぐ「骨盤底筋体操」が一般的だ=イラスト。専門の診療科などできちんと指導を受けて筋肉の締め方のコツがつかめれば数週間で効果が出ると言うが、普通は3カ月程度かかるという。それでも治らない場合、メッシュテープを挿入して骨盤底筋の代わりにハンモックの役割をしてもらう。

骨盤底筋体操の効果が出るまで、尿漏れを受け入れながら運動できないか。

下著につける尿漏れパッドもあるが、運動にも耐えられる商品を、と探してみると大王製紙の大人用おむつ「アテント」シリーズに「スポーツパンツ」という商品があった。パッドではなく、パンツになっている。試しにはいて過ごしてみた。ごわつきやもこつきがなく、布のように肌にくっつく。尿を吸収する部分も違和感がない。同社の担当者によると、2回分の尿(300cc)を受け止められるという。これならジョギングから始めても大丈夫そうだ。

スポーツパンツを使っているのは50代後半から60代前半の人たち。「ウォーキングの間はいている人が多い」そうだ。スポーツに限らず、日常生活でも使って欲しいという。(錦光山雅子)



(出典:朝日新聞、2017/06/04)

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