【家庭で血圧を知る 朝晩2回、5日以上の測定で判断】

家庭用血圧計の普及で、ふだんから血圧を正確に測れるようになりました。日本高血圧学会の高血圧治療指針(2014年)は、医療機関などの測定値と家庭血圧が違う場合には、家庭血圧を優先すると定めています。

同学会は若年や中年の家庭血圧の目標値として、上(収縮期血圧)を135_Hg、下(拡張期血圧)を85_Hgと定めた。朝と夜に2回測り、それぞれ平均値が目標値以上なら高血圧に該当する。少なくとも5日間の平均値が望ましい。

世界でトップシェアのオムロンヘルスケアによると、主に上腕と手首で測るものがある。上腕式はさらに、腕帯を巻きつけるものと、腕を挿入する全自動のものに分かれる。3種類とも基本原理は同じ。ポンプで空気を送って腕や手首を締め付け、脈拍に伴う空気の振動をセンサーで測る。耐久性、精度もほぼ同じだ。

上腕式のうち、挿入型は測定する際の姿勢や腕の位置が固定されるため、簡単に測れる。腕帯を装着する必要もないので、測定に慣れていなくても手軽に毎日測りたい人に向いている。上腕式の巻き付けタイブは、巻き付ける手間はかかるが携帯性はよく、家庭用血圧計ではスタンダードだ。腕帯は使うと消耗するが、交換して使うことができる。日本高血圧学会は上腕式の血圧計を推奨している(https://www.jpnsh.jp/data/selfmonitoring.pdf)。

一方、手首式は外出先でも測定したい人にとっては重宝する。上腕をまくり上げることなく気軽に装着できるので、厚着をしている場合にも便利。ただし、測るときの手首の高さに注意が必要だ。血圧は心臓と同じ高さで測るのが正しいが、手首型は腕の角度によって高さが変わる。このため、センサーで腕の傾きを検知し、適正な位置をランプで知らせる機能がついている製品もある。

家庭用血圧計の店頭価格はおおむね5千円〜1万円程度だが、挿入型がやや高い。最近は高機能化・小型化が進んでおり、測定値を無線でスマホに飛ばし、管理する機能がついたものも売れているという。(嘉幡久敬)



(出典:朝日新聞、2017/05/13)

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