【パジャマの選び方 動きやすさや肌触りも重視を】

3月1 8日は春の「睡眠の日」。ぐっすり寝るためのパジャマ選びについて聞きました。

眠るのに快適な布団の中の環境は32度から34度、湿度50%程度といわれる。寝具のほか、パジャマなどの寝衣、寝室の環現の組み合わせがポイントだ。「寝衣は汗の吸いやすさ、温度や湿度の関節、動きやすさ、肌触りを重視して」と奈良女子大の久保博子教授(住居環境学)。

寝衣を研究するワコールが、男女約1千人を調べたところ、パジャマで寝る人は夏22%、冬42%。夏はTシャツに短パン、冬はパジャマと同じくらいスウェットやジャージーで寝る人が多かっだ。

同社のパーソナルウェア商品営業部の吉田豊子さん(58)によると、人間は1晩に20回ほど寝返りをする。腕を伸ばして足を曲げながら寝返るため、腕回り、お尻、太ももはゆったり、一方で、パジャマを巻き込まないよう脇腹は余分なゆとりがないはうがいい。斜め方向に生地が伸びやすいことも必要だという。普段はスウェットやジャージーなどで寝る男女50人が、同社が寝返りの特性を考えて作った「睡眠科学」というパジャマを着ると、寝付くまでの時間が約9分短縮され、夜中の目覚めの回数が約15%減った。吉田さんは「機能や素材、季節に合ったパジャマを選んで欲しい」と話す。

同じ綿やシルクの繊維でも、糸の太さや織り方、編み方で肌触りは違う。春は表面が平らでさらっとする「サテン」や「二重ガーゼ」、夏は表面がわずかにでこぼこする「リップル」や「楊柳」などの通気性が良い素材が向いている。就寝中は200_リットルはどの汗をかくため、吉田さんは「少なくとも2日に1回は洗濯し、頻繁に洗濯しても形崩れしにくい丈夫さも必要」と話す。

春はまだ冷える夜もある。広島大の林光緒教授(睡眠学)によると、特に高齢者は、寒いと重ね着をしたり布団の枚数を増やしたりしがちだが、夜中にトイレに行った際、急に体や手足が寒さにさらされると寝付きが悪くなる。林さんは「部屋の温度を調節すると良い」とアドバイスする。(後藤一也)



(出典:朝日新聞、2017/03/18)

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