【スロージョギング 鼻歌を楽しめるほどのペースで】

健康のために体を動かしたいけれど、きっい運動はちょっと苦手−。そんな人にお勧めなのが「スロージョギング」です。息切れしないペースでゆっくりと走るジョギング方法で、並走する人どうしが笑顔で会話できる速度が目安。一般社団法人日本スロージョギング協会が東京都内で開いた講習会に、記者も参加してみました。

「足の指の付け根から着地するようにしましょう」と同協会アドバイザーの讃井(さぬい)里佳子さん(51)。かかとから着地するのに比べて衝撃が3分の1になり、体への負担が少なく走れるという。

スロージョギングは、小刻みな走り方が特徴。20〜30aの歩幅で走る練習をした。ただ、頭では分かっていても、慣れないとつい大股になり、スピードが出てしまう。讃井さんは受講者に駆け寄り、「歩幅を小さく」「もう少し上を向きましょう」とコツを伝授した。

実際にやってみて、長い時間走っても疲れないことに気づいた。「こんなに楽な運動でいいのかな?」というのが正直な感想だ。体力をつけ、減量をめざすなら1日に計30〜60分が目安。初心者の場合は、スロージョギングの合間にウォーキングをはさむのも良いという。継続することで、高齢者なら加齢に伴う筋肉量の減少を抑える効果も期待できる。

スロージョギングの提唱者で福岡大スポーツ科学部教授の田中宏映さん(69)は、太り気味だった40代半ば、ゆっくりとしたジョギングに取り組んだ。約3カ月で10`の減量に成功。そのダイエット効果を実感したという。「スロージョギングの消費エネルギーは、通常のウォーキングの約2倍。ウォーキングに比べて多くの筋肉を使うからです」。

記者も毎朝30分間のスロージョギングに挑戦。食事にも気を配りつつ3週間続けたところ、2・1`減量することができた。

田中さんは「生活習慣病の対策にスロージョギングを活用してほしい。息が上がらず、鼻歌を楽しめるくらいのペースで続けてください」と話す。 (山本智之)



(出典:朝日新聞、2017/03/11)

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