【ドッヂピー 軟らかいディスクを投げ合う】

軟らかい素材でできたフライングディスク「ドツヂビー」が小学生を中心に人気を集めています。安全で性別や年齢に関係なく楽しめるのが特徴です。

ドツヂビーは日本が発祥。ウレタンとナイロンでできたディスクとそれを使ったスポーツ・遊びの総称だ。硬いプラスチック製に比べ、当たってもけがをしにくく、飛距離も出にくい。1990年代に製品開発され、2008年には日本ドッヂビー協会ができた。

協会の稲垣敬雄代表が子どもたち向けの講習を行うので参加してみた。生徒は川崎市のNPO「高津総合型スポーツクラブSELF」の小学生ら約30人だ。

まずは投げ方。基本のバックハンドスローは、子どもたちが投げると石や左に曲がったり、ぶれたり。「正確で速いスローは手首を使って回転をかけて、地面と平行に投げること」と稲垣さん。投げたあと、ディスクを離した指で相手を指すようにすると方向が定まるという。手首の使い方を学ぶには、まっすぐ上に投げて自分で取る練習が有効だ。キャッチは「怖いという気持ちがなくなれば、取れるようになる」という。

いよいよゲーム。一般的なのは「ディスクドツヂ」でドッジボールのボールをディスクにかえた競技だ。突き指の心配もなく、体力、年齢、男女の差も出にくい。「大人が至近距離で投げたディスクを子どもが平気で取る。スポーツが苦手な子でも、逃げ切ればヒーローになれます」と稲垣さん。参加した4年の張元莉那さん(10)は「うまく投げられるようになることが面白い」と話す。

協会の試算では、国内で少なくとも1500万人が経験しているという。親が夢中になり、クラブチームを作るケースもある。13年の東京国体の際にはデモンストレーションスポーツに選ばれ、各地で大会も開かれている。全国大会には香港や台湾からも出場する。

稲垣さんは「『投げる』『取る』『よける』『走る』という運動の要素がひととおり含まれている。健康増進、体力向上に家族や地域で楽しんでみては」と話す。(香取啓介)



(出典:朝日新聞、2017/03/04)

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