【マラニツク ピクニック気分で気軽に走る】

秋も深まり、ランニングをする人を見かけることが多くなりました。でも、健康にいいとは思いつつも、走るのは面倒だと感じる方はいませんか。そんなときは、遠足気分で、気軽に白然や街中を走るマラニックがいいかも知れません。

マラニックはマラソンとピクニックの造語。ゆっくり走っても歩いてもよいのが特徴で、距離も20`、30`など様々。タイムや順位を競わないことが多い。

ゆっくり走れば、けがのリスクも抑えられる。「マラニックのススメ」の編著書がある山西哲郎・群馬大名誉教授(運動学)は「若いアスリートの練習方法は初心者や高齢者には難しく危険。歩きと走りを組み合わせれば身体の負荷を軽くでき長い時間、楽しく安全に走れる」と 話す。歩行やジョギングなど強度が低い運動は高い強度の運動と比べて、脳機能が向上する効果も見込まれるという。

山西さんによると、息切れしない速さで、景色を楽しみながら走るのがコツ。初心者は30分が目安で、1時間、1時間半と徐々に延ばせばよい。途中で体操やストレッチをすれば気分転換にもなる。

友達や家族と一緒に走るのも効果的だ。「1人で走るとつらいこともあるが複数で走ればもっと楽しくなる。白分の体や風景、周囲の人と対話するつもりで快適さを感じながら走ってぼしい」

最初から一人はハードルが高ければ、各地で山登り、名所やスイーツ巡りなどのテーマで大会が開かれているので参加してみよう。京都市で紅葉や桜、史跡をめぐる大会を年10回ほど開催する西脇哲也さん(60)は「競争せずに楽しく走るのが基本。行きたい観光先やお店が途中にあれば長い距離でも楽しみながら走れる」と言う。走力の宙い参加者同士が励まし合ってゴールすることも。達成感はひとしおだ。

一人で走る際のポイントを西脇さんに尋ねると「銭湯や温泉をゴールにすれば走った後すぐに汗を流せる。行きか帰り、疲れたときは電車やバスを使ってもいいです」。山を走るときは地図や非常食、水分を準備することも大切。急な雨に備え雨具も持っておこう。(西川迅)



(出典:朝日新聞、2016/11/12)

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