【キウイ 高い栄養度、夏パテ防止にも】

果物ではまだ「新参者」のキウイですが、年々需要が増えています。おいしさだけでなく、利便性、健康面でも優れていることが背景にあるようです。

農林水産省によると、2015年のキウイの輸入量は前年比21%増の約7万8千トンで、ニュージーランド産が97%を占める。同産の輸出販売をすべて手がける「ゼスプリ」の日本法人によると、国内で主に流通心ているのは「グリーン」と「サンゴールド」の2品種。出荷期の5月〜12月に店頭に並び、シーズンオフのl月〜4月は国内産(愛媛や福岡など)が出回ることで、年間を通じて食べられることも強みのようだ。

総務省の家計調査を見ると、キウイが初めて掲載された05年の1世帯あたりの年間購入額は827円だったが、15年は1523円と1・8倍に。初めてすいか(1348円)を抜いた。購入額の多いバナナやリンゴ、ミカンの伸び率(0・9〜1・2倍)を大きく上回る。

この背景について、駒沢女子大の西山一朗教授(生化学)は四つを挙げる。@年間いつでも入手できるA冷蔵庫に入れれば最低1カ月は持ち、保存性に優れるB簡単に食べられるC生で食べるため栄養素の損失が少ない─ことだ。

健康面では、1個あたり50〜60`カロリーと低カロリーで、不足しがちな栄養素がバランスよく含まれていると指摘する。果物100c(キウイは約1個分)で食物繊維や葉酸など17種類の栄養素を、1日に必要な量の何%分を充足できるかを示したスコア=図参照=では、主要な果物で最も高かったという。「グリーンは便秘改善効果のある食物繊維、サンゴールドはビタミンCが豊富など、食べ分けができるのも特徴」と話す。

夏に向けてのお勧めな食べ方を管理栄養士の足立香代子・臨床栄養実践協会理事長に聞いた。寝る30分〜1時間前に、完熟の可食部をジップロックなどに入れてよくもみ、塩一つまみ、水150〜200CCを入れて飲むことだ。「一般的な点滴の成分と近く、まさに『食べる点滴』です。夏パテ防止や朝のお通じも改善されます」と話す。(石塚広志)



(出典:朝日新聞、2016/07/02)

戻る