【子どもの快便目指せ「いいうんち」 学校トイレにも慣れて】

食べることに注目する「食育」がありますが、出す方はいかがですか。うんちには、その時々の食生活や体の調子が反映されます。子どもでは、小学校低学年の2割近くが便秘傾向と′のデータも。大事なのは「すっきり」と出すことのようです。

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NPO法人「日本トイレ研究所」(東京都)は2007年から、、王子ネピアと協力し、小学校低学年向けに「うんち教室」を毎年数ヵ所で開いている。トイレや排便の大切さを伝える取り組みだ。14年末までで約1万7千人が参加してきた。

伝えるのは、つやつやキラキラしている「キラキラうんち」のほか、黒っばい「カチカチうんち」、やわらかい「ドロドロうんち」、細長い「ヒョロヒョロうんち」の4種類のうんち。

目標はもちろん、元気なキラキラうんちだ。うんちの大事さを説明していくと、子どもたちは「キラキラうんちを出したい」と喜ぶという。

加藤篤代表理事は「子どもは実はうんちのことが好き。家庭でも、『いいうんちは元気な証拠だ』と保護者がワクワクして話すと子どもたちもうれしくなってくるはず」と話す。

また、教室が小学校低学年が対象なのは、学校のトイレの使い方を教えるためでもある。子どもらの自宅のトイレは洋式が多くなっているが、世界を見渡すと洋式は少数派。いろいろなトイレの使い方を学ぶため、洋式と和式の両方を備え続ける小学校もある。

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小学校に入学後、初めて見る和式のトイレ。自宅と違う雰囲気。教室に参加した子どもへのアンケートでは、3日以上うんちが出ない「便秘傾向」は18%。約4割が、うんちで学校のトイレに「行かない(我慢する)」と答えたという。

教室では、和式のトイレを使う場合の足の置き場から教える。加藤さんは「しゃがむ和式は力が入りやすい。和式でも洋式でも好きな方を選べばいい。大事なのは我慢をせずにトイレに行くこと。とにかく、すっきり出すこと」と話す。

食生活の改善などでキラキラうんちを目指すことも大事だが、便秘しやすい体質の子どももいる。「子どもの便秘は急速に進むので注意が必要だ」とパルこどもクリニック(群馬県伊勢崎市)の友政剛院長は言う。

硬いうんちが出ると肛門が切れることがある。痛い思いをすると、うんちをすることを嫌がって我慢してしまう。便が残ると、どんどん硬くなって排便時の痛みは増していき、うんちそのものをしたくなくなってくる悪循蕉が起きてしまう。

友政さんは「排便時に痛がったり出血したり、力んでも出なかったりすると要注意。出すしかなく、出さないとどんどん状況が悪くなっていく。子供の排便が3日に1回、週に2回というと、もう便秘かもと考えて、小児科などを受診してほしい」と話している。(木村俊介)

[インフォメーション]

さまざまなトイレやうんちに関する情報は、日本トイレ研究所のホームページ(http://www.toilet.or.jp)に。子どもの便秘についての注意点などをまとめたパンフレットや資料は、日本小児栄養消化器肝臓学会のホームページ(http://www.jspghan.org/constipation/index.html)から入手できる。



(出典:朝日新聞、2016/03/26)

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