【優しいびげそり・スキンケアとは 男性の肌は荒れやすい】

ひげそりのカミソリ負けで肌がヒリヒリ。乾燥する冬は口の周りがカサカサ。そんな肌のトラブルに悩む男性も多いのでは。肌に優しいひげそりやスキンケアの方法について、専門家に聞いてみました。

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理容師やひげそり用品店のメンバーが集う「ヒゲ倶楽部」(横浜市)のリーダー、丸山尊人(たかしひと)さんにT字カミソリでひげを上手にそる方法を教わった。

まずは洗顔で脂や汚れを落とす。水でぬらしたタオルを電子レンジで1分ほど温め、顔を覆って30秒ほどひげを蒸らす。「水分を与えるとひげは約40%膨張する。ひげが毛穴から伸びるのでそりやすくなります」

続いて、せっけんやシェービングフォームを顔につけてカミソリを滑りやすくする。カミソリの刃はひげの生えている方向に向かって当てる「順ぞり」が基本。刃を進める方向と反対に肌を軽く引っ張ると、肌が平らになるのでそりやすい。

深ぞりが好みなら「逆ぞり」する方法もあるが、「同じ場所を何度も繰り返すと肌を傷つけるので、回数はできるだけ少なくするのがポイントです」と、丸山さんは指摘する。刃は枚数が多いほうが肌にかかる力が分散して傷つけにくい。

「男性の肌は、女性より肌荒れしやすい特徴があります」。資生堂ライフサイエンス研究センターの国沢直美さんによると、男性は額と鼻筋の「Tゾーン」を中心に、分泌される皮脂量が女性に比べて2〜3倍も多い。皮脂は酸化すると吹き出物の原因になることもある。一方、皮膚の水分量は女性より少ない。つまり、男性の肌は部位によって脂っぽかったり、乾燥していたりするのだ。

さらに、ひげそりで肌の角層も削っているため、雑菌が入って炎症を起こしやすい。女性のようにスキンケアの習慣が少ないため、肌が紫外線に直接さらされることで、はりを失った硬い皮膚になりやすいという。

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肌の状態を調べる装置で、記者の顔も見てもらった。肌表面の画像が映し出されると、「肌のきめがない状態ですね」。皮膚の表面に浅い溝が網目状に広がり、弾力があるのがきめがある状態だが、溝の名残がうっすらある程度。「男性は肌の手入れをしていない方が多いので平均的です」。36歳の今まで無頓着だったつけを痛感する。

では、どうしたら肌のトラブルを防げるのか。資生堂トップヘア&メーキャップアーティストの原田思さんは、「洗顔がスキンケアの要です」と言う。まず、洗顔料をホイップクリームのようにしっかりと泡立てる。ゴシゴシこすると肌の表面に細かい傷をつけてしまうので、優しくなでるように洗い、しっかり洗い流す。ひげそりのあとは、男性用の化粧水などで肌の水分や油分を補う。「習慣化すれば、何歳からでも肌は劇的に若々しさを取り戻しますよ」(佐藤建仁)

[インフォメーション」 ヒゲ倶楽部のホームページ(http://www.higeclub.net/)では「理容師が教えるヒゲの手入れ方法」の動画を公開している。資生堂のホームページ「男の身だしなみ」(https://www.shiseido.co.jp/biyou_dic_men/)では、ひげそり時の 肌の手入れや紫外線の種類と肌へのダメージなどについて解説している。



(出典:朝日新聞、2016/01/16)

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