【冬に悪化、「朝型肩こり」の予防法 首回りの背側を保温】

朝起きたら、首から肩にかけてパンパン。眠っている間に肩がこってしまう「朝型肩こり」に悩んでいる人が多いといいます。冷え込むこの季節は、特に症状が悪化しやすいようです。予防する方法は?

   □  □

人間の首と肩の周辺の筋肉は、重い頭と腕を支えるために緊張している。緊張が続くと筋肉が疲労して首や肩の筋肉が硬くなり、肩がこる。厚生労働省の調べでは、病気やけがの自覚症状で女性の1位、男性の2位にランクインした。

肩こりを悪化させるのが血行不良。血液の循蕉が悪くなると筋肉に十分な酸素や栄養が行き渡らず疲労がたまってしまい、ますます筋肉が硬くなってしまう。血行不良は身体を冷やすことや、硬くなった筋肉が血管を圧迫することで起きる。

「冷え込むこの季節は特に『朝型肩こり』に注意してください」。内科医で目黒西口クリニック院長の南雲久美子さんは呼びかける。南雲さんのもとには朝型肩こりに悩む人がよく訪れる。

南雲さんによると、朝型肩こりを起こす人によくあるパターンはこうだ。

冬になると気温が下がるが、眠る時は室内の乾燥を防ぐため暖房器具を切る人が多い。最初は布団をあごの辺りまでかけていても、寝返りをしたり寝相が悪かったりするといつの間にか首や肩が布団から出ている。首から肩にかけての血行が悪くなり、朝起きるとひどい肩こりになっている──。

南雲さんは「日中のパソコン作業などで肩がこっても、睡眠中はリラックスして疲れがとれるはずです。朝起きて肩こりがひどい時は、寝ている間に首から肩を冷やしていないかチェックしましょう」と話す。睡眠の質も大切。リラックスする時の副交感神経が働かず、緊張している時の交感神経が睡眠中も働いていると朝型肩こりの原因にるという。

   □  □

対策はまず首や肩を冷やさないことだ。タオルなど薄手の生地を息苦しくならない程度に首にゆるく巻くか、肩にかける。首や肩の中でも、頭を支える筋肉があるがある背面を冷やさないよう にするのがポイントだ。電子レンジで温めて使える首・肩用の湯たんぽなど保温グッズも市販されている。

質の良い睡眠をとることも大切だ。睡眠の研究をしている寝具会社の東京西川によると、ぬるめの風呂にゆっくりつかることや肌触りのいい寝具で眠ることは快眠につながる。逆に寝る直前にコンビニに行って明るい光を浴びることや、激しい運動をすることは交感神経を刺激するので避ける。枕には頭だけを載せるのではなく、肩口の辺りまで深く載せ、無理な休勢をとらない。

肩こりがひどい場合は、ばんそうこうに磁石をつけた磁気治療器や磁気ネックレスを併用するのも手だ。(渡辺周)

[インフォメーション]

東京西川のサイト「眠りのレシピ」(http://www.nishikawasangyo.co.jp/sleep/)では、正しい枕のあて方など快眠のコツを紹介している。

ピップエレキバンのサイト「貼り方レシピ」 (http://WWW.erekiban.com/recipe/)ではkubi首や肩など部位ごとの磁気治療器の貼り方を指南してくれる。



(出典:朝日新聞、2016/01/08)

戻る