【サブリ・食品と薬の飲み合わせに注意 チーズと結核薬で動惇】

「体に良かれ」と思って、口にするサプリメント。でも、薬と一緒に飲んだとき、薬の効果 が強まったり、弱まったりすることがあります。サブリや食品と薬との「飲み合わせ」をチェックしました。

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サブリは「普段の食事で不足しがちな栄養を補うこと」が目的だ。マグネシウムやアルミニ ウム、鉄などのミネラルを補うものが代表的だが、一部の抗菌薬とともにこれらのミネラルを飲むと、薬、サプリともに吸収されにくくなってしまう。「キレート」と呼ばれる難溶性の化合物を作ってし事つためだ。

また、体にカリウムをためこむ作用がある降圧剤、利尿薬とともに、カリウムを多く含むサ プリを飲むと、「高カリウム血症」になる。体がしびれるなどの症状が出る恐れがある。

ガラナなどカフェインを含むサブリや、市販のドリンクも要注意。一部の抗うつ剤や抗菌薬 とともに飲むと、カフェインの血中濃度が高くなりnぎ、ごくまれだが不整脈を招く可能性があるという報告がある。また、カフェインを含む市販のかぜ薬、鼻炎薬と重複して飲むと、薬が効き過ぎる恐れもある。

食品でも、グレープフルーツが一部の降圧薬の作用を強めてしまうことが有名だ。納豆も、 中に含まれるビタミンKが抗凝固薬の作用を窮めてしまうことが知られる。

「納豆は少量でも影響します。青汁やクロレラなども同様の作用をします」と、東京薬科 大の宮本法子教授(社会薬学)は言う。

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意外なのが、チーズやワインと抗結核薬などの組み合わせ。食品に含まれる「チラミン」と いう物質が薬によって代謝されにくくなるため、動悸、発汗などが起きる恐れがある。また、脂に溶けやすい薬をバターなどの高脂肪食品と一緒に飲むと、血中濃度が上昇することがある。炭酸飲料とニコチンガムを併用すると、ガムの効果が薄れる可能性がある。

海外では抗うつ作用があるとされ人気のハーブ「セントジョーンズワート(セイヨウオトギ リソウ)」は、経口避妊薬、抗てんかん薬などと、多数の相互作用が報告されている。慶応大薬学部の中島恵美教授(薬剤学)は、「セントジョーンズワートはある種の薬物代謝酵素に影響するため、さまざまな相互作用が引き起こされるのです」と解説する。

薬との相互作用は膨大な組み合わせがある。普通の人がすべて把握することは難しい。

「ぜひかかりつけ薬局を持って、そこで飲み合わせについて相談してください」と言うのは、医薬品情報を提供する「医薬情報研究所エス・アイ・シー」の薬剤師、堀美智子さん。サプリや健康食品は、医薬品と違って、すぐさまとらなくてもいいもの。薬剤師に確認してか ら飲むようにしたい。(甲斐さやか)

[インフォメーション]

サブリ販売大手のファンケル(Fttp://www.fancl.co.jp/index.htl)やDHC(http://www.dhc.co.jp/main/main.jsp)のサイトでは、サプリメントに関する相談窓口が紹介されている。くすりの適正使用協議会のサイト(http://www.rad-ar.or.jp/)では、食品と薬の相互作用について詳しく解説している。




(出典:朝日新聞、2015/02/21)

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