【昼間の強い眠気ご用心  睡眠不足、病気などが原因(2)】

「自覚しづらい」
睡眠量が少ない状態が続くと、睡眠障害の一つである睡眠不足症候群になることがある。日中に強い眠気や倦怠(けんたい)感などを引き起こす。

睡眠不足症候群の人は、眠りが足りないという感覚に乏しいことが多いのだという。中村さんは「睡眠不足が続くと、本人はそれを自覚しづらくなるのが怖い」と指摘する。しつかり寝たら日中の眠気や疲労感が軽くなったというようなら、睡眠不足症候群の可能性がある。

仕事や勉強などで平日に睡眠時間を十分確保できないようなとき、どうするか。「睡眠の足りない分、睡眠負債≠休日に返済する方法もある」と中村さん。土日にいつもより1時間早く布団に入り、2時間遅く起きるようにする。ポイントは生活のリズムをうまく調整すること。いわゆる寝だめとは違う。

自分が寝起きしなければならない時間にそれができず、社会活動に支障をきたすような昼の眠気につながる恐れがあるのが概日リズム睡眠障害だ。交代制の職場などによる不規則な生活が原因で自律神経が乱れ、頭痛や倦怠感、集中力の低下などが起こるとされる。

睡眠の質を低下させる原因には、肥満などが原因で起きる睡眠時無呼吸症候群(SAS)や、む ずむず脚症候群もある。SASは睡眠中に空気の通り道である上気通が閉塞するため断続的に無呼吸を繰り返す病気。むずむず脚症候群は足の不快感で睡眠が妨げられる。はっきりした原因はわかっていない。

林田さんは「睡眠時間を確保しても、途中で睡眠が分断されて脳が十分に休まらない。そのため昼間の眠気を引き起こす」と説明する。SASなどが疑われる場合は、医療機関で検査を受ける。

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(出典:日本経済新聞、2014/12/27)

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