【ペットと一緒に旅行を楽しむ まず外出に慣れさせて】

ペットと入れるお店や一緒に泊まれる宿泊施設が増え、ペット連れで外出しやすい環境が整ってきています。一方で、飼い主のマナーやしっけが問題視されることもあるようです。安全で快適にペット同伴の旅行を楽しむには、どのようなことに気をつはたらよいのでしょうか。

   □  □

ペット保険の大手「アニコム損害保険」が今年2月、契約者3385人を調べたところ、約 7割の飼い主が「過去3年間に2時間以上の日帰り旅行または一泊旅行」を経験していた。6回以上が最も多く、経験者の3割を超えた。

「ペット同伴OK」という宿泊施設も急増している。ペットと泊まれる宿情報サイトを1999年から運営する会社「ぐらんばう」(神奈川県藤沢市)によると、開設当初の宿の掲載件数は170だったが、現在は約800にのぼる。

「外出時にはペットは家で留守番」は今は昔。家族の一員としてペットとお出かけするのが、もはやライフスタイルの一つになりつつある。

日本愛玩動物協会の山崎千寿主任は「猫や小動物は慣れない環境にストレスを感じやすく、逃走する危険もあり、遠出は厳しい場合が多い。それに比べると犬は、事前の準備さえきちんとできていれば、一緒に出かけやすい」と話す。

まず、旅行の計画を立てる前に、外出に慣れさせておくことが大切だ。犬も多くの体験を重ねることで、他の人や動物を受け入れられるようになり、物音や気配に不安を感じなくなる。室内犬でも、一日中家の申だけで過ごすのではなく、無理のない範囲で外に連れ出すとよい。

最初は近場の散歩から始め、様子を見ながら徐々に距離を延ばす。車での移動は、「ケージの中でおとなしくできるか」「ペットシーツの上で排泄できるか」などを十分確認したうえで、途中の休憩場所や温度管理、水分補給などにも注意を払う。

   口  □

公共交通機関を利用する場合は、事前に同伴乗車が可能かどうかを調べておく必要がある。

同協会会長で東洋大学国際観光学科教授の東海林克彦さんは「病院に行くときだけキャリーバッグに入れていると、『バッグに入れるイコール怖い所に連れて行かれる』と反応する犬もいる。そうならないためにも、日ごろからあらゆる場所や場面に対応できるようしつけておくことが重要です」と言う。

外出慣れさせることは、災害時にも役に立つ。ペット同伴での避難所生活は、ペットはもちろん、飼い主にとっても大きなストレスになる。それだけに、「いつ何が起きても困らないようペグトに社会性を身につけさせることは飼い主としての役目」と東海林さん。

ペットとの旅行を一つの契機ととらえ、これまでのしっけを見直してみるのもいいかもしれない。(ライター・高山敦子)

[インフォメーシ∋ン]

ぐらんばうのサイト「ペット宿ドットコム」(http://petyado.com/)は、旅行時のマナーなども掲載。ペットと外出や旅行をする「ペット・ツーリズム」のシンポジウムが11月18日午後2時〜、東京都文京区の東洋大学125周年記念ホールである。申し込みは全国ペット・ツーリズム連絡協議会(http://www.jpc.or.jp/ptm/)へ。




(出典:朝日新聞、2014/10/11)

戻る