【「冷却スプレー」、上手に使い快適通勤 蒸発と錯覚でヒヤリ(2)】

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ー方で冷却スプレーにも限界が。横浜国立大の田中英登教授(環境・運動生理学)は、少年野球の指導者ら向けに熱中症対策の講演をした際、メントールの冷却剤を使っているが問題はないのかという質問が出てびっくりしたという。運動で実際に体温が上がっているのに、ひんやりしていると感じると熱中症の危険性が高まる。「メントールによるひんやりは、言わば体をだましている状態。運動をする時などには使わない方がいい」とクギを刺す。

東日本大震災による節電やクールビズのため、エアコンの設定温度を28度にする施設や企業が増えた。田中さんによると、屋外の暑い場所から28度の部屋に入っても涼しいと感じない。そういう場合にはメントールで冷たい感覚を持たせることは有効という。「補助的に使う方法が適切。めまいや頭痛があれば軽度の熱中症の可能性があるので、十分気を付けてほしい」と話している。(木村俊介)

[インフォメーション]

暑さに気をつけてもらおうと、環境省は熱中症予防情報サイト(http://www.wbgt.env.go.jp/)で、全国840地点の暑さ指数の予測値や実況値を提供。危険、厳重警戒、警戒、注意を色分けしている。個人向けのメール配信サービス(無料)もある。

商品によっては可燃性ガスを含む場合があるので、使用時は火気に注意を。

前を見る(1)⇒【「冷却スプレー」、上手に使い快適通勤 蒸発と錯覚でヒヤリ(1)】




(出典:朝日新聞、2014/07/26)

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