【「浮き具」も用意し、安全に水遊び 「背浮き」で助けを待つ (2)】

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なぜ、溺れたら「ういてまて」がいいのか。

息を吸い込んだ状態だと、真水では体の容積の平均2%、海水では5%が水面から浮き出る。この「2%、5%」を生かして顔を水面に出すのが「ういてまて」の原理だ。浮いているだけだが、生存に必要な呼吸を確保しながら助けを待てる。

立った姿勢でもがくのは逆効果だ。水中で立った際の「2%、5%」の部分は頭頂部、助けを求めて手を挙げると手を残して頭が沈む。泳ぎがよほどうまくないと、数分で力尽きる。

怖さが先立つが、斎藤教授は「海で誰かに見てもらいながらサンダルや靴を履いて浮かんでみる。意外と簡単に浮くと分かれば、自信がつきます」。

救助者が亡くなる例も多い。東京海洋大の田村祐司准教授は「後追いせず、川や海岸は119番、海上は118番通報を。浮いた人を励まし、ペットボトルやかばん、ボールなど身の回りの浮き具を投げて」という。

ライフジャケットの着用を呼びかける動きも広がる。滋賀県甲賀市の小学校教諭、森重裕二さんは5年前、「子どもたちにライジャケを!」の活動を始めた。「前・横・お股のお約束」という文句で、体から簡単に脱げない型を勧める。「子どもが水に近づく時は、泳ぐつもりで なくても着けて」と話す。(錦光山雅子)

[インフォメーション]

「浮いて待て! のホームページ」(http://hts.nagaokaut.ac.jp/survival/surindex.htm)では、川 や海での水難時の「ういてまて」のコツを掲載。森重さんが運営する「子どもたちにライジャケを!」(http://www.geocities.jp/shigabibilies/life.htm)では、ライフジャケットの装着法をイラストで説明している。

前を見る(1)⇒【「浮き具」も用意し、安全に水遊び 「背浮き」で助けを待つ(1)】




(出典:朝日新聞、2014/07/12)

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