【「貯筋」運動で無理なく筋肉量を維持(1)】

高齢者が健康な生活を送るためには筋力の維持が大切です。14年前、朝日新聞の「元気」面 で紹介した「貯筋」運動が全国に広まっています。

   □  □

「使えばなくなる お金の貯金 使ってためよう 筋肉貯筋」。東京都文京区の地域活動施設「アカデミー茗合」。60−80代の区民約20人が米国民謡「線路は続くよどこまでも」の曲に合わせて歌いながら、いすの座り立ちなど5種類の運動をする。毎週月曜日の光景だ。鹿 屋体育大(鹿児島県)の教員が指導している。

腹筋運動を30秒間で何回できるか測ると、10回以上の人が多い。貯筋運動を4年前から毎日やっているという田村八重子さん(69)も「前は1回もできなかった腹筋を30秒で12回できます」という。「同年代より歩くのが速いし、1階から3階なら階段を歩いて上ります」

老後に備え筋肉を蓄える「貯筋」という言葉は鹿屋体育大の福永哲夫学長の発案だ。高齢者 でも無理なくできる貯筋運動や記録する貯筋通帳も考えた。

福永さんは、20代から高齢者まで約2千人の様々な筋肉の量を調べた。加齢による減り方は筋肉によって違っていた。腕の筋肉は高齢者でもぼとんど落ちていない。だが、太ももの前の 筋肉「大腿四頭筋」ぬ20代で一升瓶ほどの1・8mあったのが、70代では1gで半分近くまで減っていた。

「スクワットをするときなどに使う筋肉で、いすから立ち上がるなど日常生活にもっとも必 要なものです」と説明する。腹筋の厚さも20代男性で2aあるのが、70代では半分以下の数_ だった。そこで、貯筋運動はこの二つの筋肉を主に鍛える。

「力を入れるときに呼吸を止めると血圧が上がってよくない。歌いながらやれば自然に呼吸できる」と歌詞も付けた。

続きを見る(2)⇒【「貯筋」運動で無理なく筋肉量を維持(2)】




(出典:朝日新聞、2014/07/05)

戻る