【野菜ジュース、上手に活用する方法は 「食事の補助には便利ム (1)】

この春から科学医療分野の担当になり、専門的な話に日々頭を痛め、家でゆっくり食事をする余裕もありません。せめて不足気味の野菜を手軽に補えないものかと、野菜ジュースを飲み比べてみました。

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2012年の国民健康・栄養調査による20歳以上の1日の野菜類平均摂取量は286・5c。厚生労働省の「健康日本21」は1日に野菜を350c以上とることを目標にしている。

スーパーや通信販売で入手した「野菜を使った」ジュース13銘柄をみると、「野菜汁100%」や果物が多い「果汁・野菜汁100%(果汁分60%)」な ど、成分表示に違いがあった。

果汁の比率が高いほど甘く感じ、飲みやすいものが多かった。しかし、日本栄養士会理事の西村一弘さんは「果物の果糖が多いとエネルギーの取り過ぎが心配。野菜の比率ができるだけ多いものを選ぶといいでしょう。食塩が入っていないものをお勧めします」という。

名古屋市消費生活センターが35銘柄の野菜系飲料の5つの栄養素を分析した結果(06年度)によると、「350c分の野菜使用」と表示されているものを 含め、350cの野菜からとりうる栄養素の量をすべて満たしたものはなかった。

「加熱に弱いビタミンCなどは保存が難しい。加工で失われる栄養素もある」と西村さん。日本栄養士会は「外食中心やゆっくり食事をする時間がない人は野菜の代用にしていいが、毎日毎食、野菜ジュースでよいわけではない」としている。

厚労省などの「食事バランスガイド」は、200_リットルの100%野菜ジュースで副菜一つ分の野菜の摂取に見立てている。最近では加工で減少する 栄養素を添加した商品もあるが、厚労省は「固形の野菜をかむことで満腹感を得られる効果もある」としてこちらも「あくまでも補助的」な位置づけだ。

続きを見る(2)⇒【野菜ジュース、上手に活用する方法は 「食事の補助には便利(2)】




(出典:朝日新聞、2014/06/14)

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