【声がよく通る腹式呼吸での発声法を学ぷ (2)】

  □  口

腹式呼吸は、横隔膜と腹筋のバランスにより、肺の内側から作用させる呼吸法だ。

「腹式呼吸をしてみて下さい」。藤森さんに言われ、おなかに空気を入れるつもりで大きく息を吸った。すると「肩が上下している。完全に胸式呼吸です」と言われてしまった。寝ていたり、笑ったりしているときの呼吸は、意識しなくても腹式呼吸だという。どうすれば正しい腹式呼吸ができるのか。

まず、おなかを徐々に引っ込めながら「はぁー」と声を出すよう言われた。′息が苦しくなるまで続け、息を出し切ったところで鼻から息を吸うと、自然と腹式呼吸をしていることになるという。

この呼吸法を続けながら、次は声を乗せていく。「おはよう」「こんにちは」など、意識 しながら話すと、ロボットが話すように不自然になってしまう。語学と同じで、習得して使い続けないと、自然と口から声が出てこないという。「腹式呼吸だと声のコントロールがしやすく、声帯の負担が軽いため疲れにくい。空気をふるわせる声なので、小さい声でもよく届くようになりますよ」

腹式呼吸には自律神経のバランスがよくなる、ストレス解消につながるなど、色々な効用も言われている。1日の呼吸回数は約2万回にも上る。腹式呼吸での発声を練習し、「呼吸のバイリンガル」を目指したい。(岡崎明子)

[インフォメーション]

公益財団法人パブリックヘルスリサーチセンターのウェブサイト(http://www.phrf.jp/ssl/stress/method/m01.html)には、ストレス解消法として腹式呼吸法のやり方を詳しく説明している。

腹式呼吸により吹き矢を飛ばす日本スポーツ吹矢協会(http://www.fukiya.net/)の取り組みもある。

前を見る(1)⇒【声がよく通る腹式呼吸での発声法を学ぷ (1)】




(出典:朝日新聞、2014/05/03)

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