【花粉症 鼻うがいでスッキリ(3)】

やり過ぎは禁物
異物を洗い流すのに有効な鼻うがいだが、何度も繰り返すと逆効果になる恐れもある。鼻炎専門外来を設けているアレジオ銀座クリニック(東京・中央)の呉孟達院長は「繰り返しやると粘膜の機能を損ねる」と指摘する。

鼻の粘膜は適度の粘液と一定の温度で環境が保たれている。刺激が強すぎると粘膜に異常が生じかねないという。「粘膜の細かい毛にダメージを与えるはか、のどの奥から水が耳管などに入り込み中耳炎などにかかる危険性もある」(呉院長)。このため医師の指導を受けて実践するのがよいと助言する。

鼻うがいは慢性副鼻腔(びくう)炎の治療や予防にもつながると話す専門家もいる。聖路加国際病院耳鼻咽喉科の柳清部長は「手術後に鼻を清潔に保つのに役立つ」と指摘する。医師は抗菌薬などの治療を優先するが、「手術後は鼻の手入れが一層重要になる。補助的ではあるが、正しい方法で実践すれば効果がある」と呼び掛ける。

鼻うがいは自己流を避けて正しい方法で実践すれば、家族を含めた健康の維持に役立つ可能性がある。花粉症の季節だけでなく、日ごろから実践してみるのもよいだろう。(川口健史)

前を見る(2)⇒【花粉症 鼻うがいでスッキリ(2)】



(出典:日本経済新聞、2014/03/09)

戻る