【海山川と空に親しむ】

とにかく体を動かすことが好きで、大抵のアウトドアスポーツにはチャレンジしています。

海の近くで育ったので、子供の頃は波乗りや素潜りをしたり、学生時代はロードバイクで海岸線を走ったり、トライアル競技もやりました。大学ではワンダーフォーゲル部で山を覚え、30代になってからはカヤックや釣りに夢中に。海・山・川ときて、残るは空だということで、30代の半ばからはパラグライダーも始めました。

ちょうどその頃、横浜市が主催する野外活動指導者養成講座を3年間受講。それまでの経験から培ったアウトドアの技術的なスキルに加えて、理論も学ぶことができました。

今でも夏は山へ登ったり、パラグライダーで空を飛んだり、カヤックで川遊びをしたり、冬はスキーをしたりと、自然と融和するようなクワイエツトスボーツを中心に楽しんでいます。

父親の子育てを楽しくするグッズを手がけるダッドウェイを起業したのも、アウトドアがきっかけでした。子供が生まれてから、なるべく早く子供も一緒に家族でアウトドアを楽しみたいと考え、オートキャンプへ。けれども当時は、子供を連れ出すのに適したグッズがなく、市販の商品を改造したり、自分たちで作ったりしていました。

そこから、ダッドウェイ初の商品となった、父親が使える抱っこひも「2Wベビーホルダー」が生まれたのです。

オートキャンプは道具を揃えてしまえばお金もかからないので、毎週末のように出かけていました。妊娠中は留守番で寂しい思いをさせていた妻も自然の中で家族と過ごすことで癒やされていたようです。何よりキャンプは、父親カギ主体となって準備をし、火をおこしたり、釣った魚をさばいて料理したりといった経験を、子供と分かち合えるのがいいですね。

ワークとライフの融合が大切
子供の笑顔を見ることは、仕事においても励みになります。社員にも、運動会や授業参観といった学校行事には必ず参加するように話しています。そうした家族との時間を大切にするための制度も設けていますが、制度だけでなく、仲間が助け合う環境や文化を作ることが大切だと思っています。

「ワークライフバランス」という言葉がありますが、私にとっては「ワークライフマネジメント」と言った方がしっくりきます。ワークとライフはバランスを取るものというよりも、融合したものだと思うからです。

自然の中で遊んでいる時にアイデアが浮かぶこともありますし、ラブラドルレトリバーの愛犬、アロイと散歩をしている時に思考が整理されることもあります。アロイはオフィス犬としても活躍してくれています。オンとオフを切り分けるのではなく、うまく融合させることによって、よりよい仕事、生活ができるのではないでしょうか。
(談話まとめ:田村 知子=フリーランスエディター)

[出典:日経ビジネス、2013/06/03号、白鳥 公彦[ダットウェイ社長]

[写真.山田 慎二]

戻る