【「チャレンジ計画」を立てる】

ビジネスパーソンを取り巻く情勢は相変わらず厳しい。不景気に東日本大震災が重なって、自分の意思とは無関係に職を失ってしまった人は多い。その人たちが、再び職を得ることも相当な困難が予測される。職に就いていても、厳しい競争の中から抜け出すことに苦労している人、生活上の苦難に直面している人もいるだろう。

2010年、プロ野球の日本シリーズを制したのは、ペナントレースでパ・リーグ3位に甘んじた千葉ロッテマリーンズだった。クライマックスシリーズから勝ち上がり、ついにはセ・リーグ優勝チームの中日ドラゴンズをも破ったその勢いを、メディアは「下剋上」と称えた。千葉ロッテマリーンズは、ペナントレースの3位を「負けた」のではなく「チャンスをつかんだ」と考えて、プレッシャーとは無縁の戦いができたのではないだろうか。

悩みを明確にする
人生にはトラブルやアクシデント、悩み事にまつわるストレスはつきものである。それもあるから人生なのだ、と言っても過言ではないだろう。そうした苦境に陥った時、やみくもに焦るだけでは、解決につながらない。苦境を一段の飛躍へのチャンスと捉えてみてほしい。

また、そうした困難に向き合って乗り越えていくためには、自分の悩みや苦しみを漠然としたものにしないことだ。それには、「チャレンジ計画」を立ててみるといい。

チャレンジ計画の立て方は、右表が参考になる。自身が望む目的や、周囲から寄せられている期待、そのためにできる現実的な行動といった計画が、11項目で簡潔にまとめてある。空欄になっている下線部を具体的な言葉で埋めることで、自らが目指すべき道、取るべき行動が見えてくるはずだ。

さらに、このチャレンジ計画に対して、他者にアドバイスするつもりで回答を書いてみよう。頭の中だけで堂々巡りにならずに客観的な考え方ができるようになる。注意すべき点は、視野を広げるために適切な情報収集をすること。仕事を終えてからの深夜や飲酒しながらなどではなく、心身にゆとりのある時に行ってほし。

[出典:日経ビジネス、2011/06/27号、吉村 靖司=神田東クリニック副院長]

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